応援しているクラブの敗戦を見るのは、いつでも辛いことですよね。
リバプールファンにとって、特に今回のFAカップ敗退は、忘れてしまいたい・・・という気持ちになるほど重たいものでした。
また、ファンだけではなく、出場機会がなくベンチで敗戦を見ていた控えプレイヤー、ベンチに入れなかったプレイヤー達にとっても非常に辛い瞬間だったことでしょう。
さすがはベテランと申しますか、コロ・トゥーレが、ファンの気持ちを思いつつ、またキャプテンの心情にも心を配った発言をしています。
(KT)
いいものじゃないね。
準決勝で敗れるなんて特にね。
総合的に見て、私達のチームは上手くやれなかったと思う。
ヴィラは、ファイトしていたね。
勝利するために、すべてをかけていたよ。
もちろん私達は、スティービーの最後の試合を素晴らしいものにしようと望んでいた。
そして、ファンのためにね。
このクラブは、トロフィーを獲得するに値するんだ。
スティービーは、よくやったよ。
もちろん、彼は悲しんでいる。
ドレッシングルームでもね。
でも彼は、この試合で長い時間をプレイすることが出来た。
それに彼は、こういった時にどう対処すればいいかを分かっているよ。
コロ・トゥーレ自身も、ウェンブリーのピッチで思い切りプレイしたかったことと思います。
そして、ぶつけようのないファンの失望への思い。
言いたくても話せないジェラードへの配慮。
コロが代表して、それを言葉にしてくれたような思いを抱きながら、彼のコメントを見ていました。
フットボールの世界は無常と申しますか、どんな結末が待っているか?は、分からない。
考えてみれば、歓喜の数より失意のほうが数倍多いのだということでしょうか。
でも、コロの言葉の奥に流れている心に目をあててみると、ちょっと救われた感を私はもちました。
時代は変わり、歴史は流れ、ひとつのものが終わり、あるものが花開く。
それらを受け入れながら、リバプールというクラブは、長い長い歳月に渡り、愛されてきたクラブなんだ。
なぜか、そんなことを考えながら、この文章を書いています。