日本では、『縁の下の力持ち』という言葉がありますが、私はアドリアンはまさにそれだったなと感じています。
常に前に出来るわけでではない、しかし彼がいてくれることで、チームには表現し難い安心感が生まれていました。
アドリアンがリバプールを去る。
風聞としては以前から伝わっていましたが、このたびLFCが5年間のキャリアを終えリバプールを去る旨を公式発表しました。
と、同時にアドリアンは、リバプールのサポーターにメッセージを送っています。
アドリアンが、リバプールの一員となったのは2019年8月こと。
今に至るまでアドリアンは、レッズのゴールキーパーとして26試合の出場を果たしました。
この26試合の中には、2019-20シーズンにおけるプレミアリーグ優勝時における11試合が含まれています。
あのときは、守護神のアリソンがいきなり怪我を負い、急きょアドリアンがゴールマウスを守ったのですが、連戦連勝を果たしましたね。
また、レッズでのキャリアでいうと、2019年のUEFAスーパーカップ優勝、2022年のFAコミュニティシールド優勝時の出場も含まれています。
それに、試合に出られなくなっても、ピッチの外であったとしても一緒に戦い、チームを盛り上げたのがアドリアン。
素晴らしいキャラクターでしたね。
アドリアンは、リバプールに関わるすべての人の感謝と祝福とともに旅立って行きます。
Adrian
親愛なるレッズへ
この美しく成功に満ちた旅路において、皆さんが私に与えてくれたものすべてに感謝します。
5年間で、あなたは私に沢山のものを見せてくれました。
リバプールのシャツを着て、アンフィールドでレッズのバッジを守ることは、世界の七不思議に加えるべきものですね。
タイトルを獲るためには、あの11ヤードなど何でもありません。
あのロンドンは、本当はリバプール・サウスであって、スカウス訛りは難しいものなのではなく、選ばれた特別な人々のものなのです。
その伝統は守らなければなりません。
YNWA は単なる国歌ではなく、人生の哲学なのです。
たった 3 文字の K O P でさえ、最も困難なときにあなたを元気づけることができます。
今こそ、私が学んだ経験のすべてを皆さんに伝えるときです。
私は生涯あなたに感謝し続けます。
あなたはこれまでも、そしてこれからも、私にとって、そして私の家族にとって、とても特別な存在なのですから。
あのビル・シャンクリーはこう言いました。
『リバプール・フットボール・クラブはトロフィーを獲得するために存在する』
幸運を祈っています。
一度赤になれば、ずっとずっと赤(RED)になりますよ!
アドリアンらしい言葉ですが、彼がビル・シャンクリーの名前を出すとは思いませんでした。
アドリアンとご家族にとって、これからの生活が幸せに満ちたものであることを祈ります。
ありがとうアドリアン!
また会う日まで!