リバプールには、ある独特の役割を担うコーチがいる。
そのことをご存知の方々も、少なからずいらっしゃると思います。
どんな役割かというと、スローイングを専門に教えるコーチが、リバプールには加わっています。
この人物は、トーマス・グレンマークさんという方で、リバプールとの契約を延長したそうです。
BBCも報じています。
彼は当初、リバプールとは6ヶ月間という期間限定でスタッフ入りをしましたが、いまや5シーズン目に入ろうとしています。
チームとしても、彼の存在価値を認めているということですね。
考えてみれば、スローイングは、フィールドプレイヤーが唯一手を使える機会でもあり、使いようによっては大きな武器になると思うのです。
彼は以前、「フットボールで、最も奇妙な役割を担っている」と語っていたそうですが、この仕事には需要があり、実際彼は、デンマーク、ブンデスリーガのクラブでも指導をしているとのこと。
Proud to tell that I have signed a contract for my 5th season as a throw-in coach in Liverpool FC 🔴
and 3 other pro clubs.
I discovered throw-ins when I saw my big cousins doing long throw-ins in the mid 80's.
So, take your time when you meet a kid... you might start a passion. pic.twitter.com/9RHwcRq9Lh— Thomas Gronnemark (@ThomasThrowin) July 18, 2022
「リバプールFCのスローイングコーチとして、5シーズン目の契約を結んだことを誇りに思う」と、彼は記しています。
80年代のこと、彼の従兄が長いスローイングを投げるのを見ていて、何かを感じたようですね。
強いチームになればなるほど、きめ細かいところまでをケアして行く必要がある。
キックが重要であることは疑う余地もありませんが、スローイングも疎かにしてはいけない。
そのことを示すコーチングスタッフの人選かと思います。
強いチームを創るために、リバプールではいろいろな役割を果たしている人々がいる。
そのことを忘れずにいたいですね。
フットボールでは、あまり注目されない部分はありますが、スローイングひとつにも気を配って観戦してみる。
そうすることで、また違った角度からの楽しみ方が出来そうです。