モハメド・サラーのことを思うとき、『スピードキング』という言葉が浮かんできましたが、いまや速いだけではないスペシャルなプレイヤーになりましたね。
2017年の夏に、ローマからリバプールへ加入。
この選択が、モハメド・サラーにとって、大きな飛躍を果たすきっかけとなったことは間違いないと思います。
リバプールへやって来たモハメド・サラーは、ゴールを量産しはじめ、もはや止めることの出来ないアタッカーとなりました。
プレミアリーグとしては、チェルシーでのプレイ経験を持っていますが、出場機会に恵まれず、セリエAのフィオレンティーナへローン移籍。
さらに、ローマでのキャリアを積んでいきます。
このセリエA時代の経験が、まずモハメド・サラーにとっての転機になったと思います。
しかし、それを踏まえた上で、文字通り爆発し始めるのは、リバプールへやって来て、ユルゲン・クロップ監督の指導を受けるようになってから。
リバプールへやって来たモハメド・サラーは、ゴールに近い場所でプレイをする自由を許され、面白いように得点を量産していきます。
これは、ユルゲン・クロップ監督の眼力も大きく寄与していると、私は思っています。
リバプールでのプレイを重ねるにつれ、モハメド・サラーは、いろいろなものを得ていきます。
速いだけではない。
ゴールを決めるだけでもない。
たとえば、相手プレイヤーを背負ってのプレイ時における躯のあずけ方が秀逸なものになってきたし、ポストプレイも習得していきます。
仲間を活かすことで、自分も生きるということを学んだモハメド・サラーは、もはや相手にとって手の着けられない脅威となり。
また、モハメド・サラーにとって強力な後押しはといえば、リバプールには、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノというアタッカー陣がいること。
この3人が組むことで、相乗効果が生まれ、相手チームを震撼させる連携を醸し出していきます。
利き足は左ですが、主戦場を右ワイドに持つことが多いモハメド・サラー。
ワントップでセンターでの役割も難なくこなして行けるようになっています。
いまや、世界中にその名を轟かせるモハメド・サラー。
そのフットボーラー人生において、リバプール加入が彼に与えたものは非常に大きい。
私は、そう確信しているし、まだまだ成長していくことでしょう。