その登場は、思った以上に早くやってきました。
大きな期待を背負い、バイエルン・ミュンヘンからリバプールへとやって来たチアゴ・アルカンタラ。
チェルシー戦では、ジョーダン・ヘンダーソンに代わり、セカンドハーフ冒頭からピッチへ送り込まれました。
抑えておきたいのは、まだ合流したばかりであり、ほとんどチームメイトと練習をしていないことですね。
しかしそれでもチアゴ・アルカンタラの佇まい、プレイぶりは目立っていた。
いるだけで存在感を発揮できるように見えたし、これはスターの証でしょうか。
チアゴがパスを送り出す際、そのスタイルは非常に独特であり、相手にコースを読ませない体勢で展開をしてきますね。
足の振りもコンパクトで、右に左に中央へ!と、広角砲をレッズは得たようなもの。
また、浮き球も丁寧であり、早いグラウンダーの縦パスも入れられる。
まったく同じタイプとは言いませんが、リバプールにとっては、あのシャビ・アロンソ以来のパサー登場!とも思わせてくれました。
チームメイト達と、ほとんど一緒に練習をしていない状況で、あれだけのプレイが出来るのですから、より馴染んで来たら、どんなプレイを見せてくれるのか。
実に楽しみです。
チアゴは、試合のリズムを変える力を持っているし、局面をいとも簡単に打開できるスキルを持っている。
リバプールでのプレイは、まだ1試合ですが、それを思わせるに十分なパフォーマンスでした。
今後ですが、チアゴは各チームメイトの特徴を知って行くだろうし、チームメイト達もチアゴのことを理解して行くようになる。
さらに良くなる要素満載ですね。
ピッチに立つだけで雰囲気を感じさせる男。
チアゴの加入は、リバプールに大きな何かをもたらすであろうことが垣間見られたチェルシー戦でした。