チームというのは、勝利という結果を残していれば、多少粗い試合をしたとしても、さほど非難されないものですが、勝って当然!と思われる試合で完敗したときには、必然周囲の風当たりも強くなり、様々な方角から改善を求める意見が飛び出してくるものですね。
今のリバプールが、そうだと思います。
まさか、バーンリーにスコアレスで敗れるとは、ほとんどのファンが予想していなかったのではないでしょうか。
エコーが報じるところによれば、ユルゲン・クロップは、バーンリー戦で敗れたからといって、夏の補強プランは変更しない考えを明らかにしたとのことです。
多くのメディアあるいはジャーナリストが、かねがね指摘しているのは、リバプールには左サイドバックの補強が必要だ!という点がひとつ。
また、ジェイミー・キャラガーは、ファイナル・サードを担当するプレイヤーが不足していると指摘していました。
今、メディアでは、リバプールは左サイドバックとアンカー獲得に動くのか!?という論調が高まってきています。
しかし、エコーが報じるユルゲン・クロップの言葉によれば、バーンリー戦で負けたからといって、計画を変更することはしない!とのこと。
以下、簡単にではありますが、ユルゲン・クロップの発言骨子について、まとめてみたいと思います。
(JK)
もし、ひとつの試合で私の心が変わるのならば、それこそ本物の馬鹿者になることだろう。
そうしていたとしたら、今、私はここにいただろうか?
お金を使うか?って。
それは、分からないね。
今後を見ていく必要があるよ。
(中盤(ディフェンシブ)の補強はしないのか?という趣旨の質問に対し)
皆さんは、レフトバックだと言ってきたと私は承知しているが、今度はミッドフィールダーかい?
私達には、ベンチにエムレ・チャンがいたし、ルーカス・レイバも離れていた。
エムレは、背中に問題を抱えている状況で、ウオームアップではOKなんだ。
だから、彼はベンチに入れた。
ルーカスは、その場にいなかったわけだが、それでも皆さんは、ハード・ミッドフィールダーが必要だと言うのかな?
あの試合(バーンリー戦)を説明するには、奪われた2ゴールがすべてだよ。
私は、ああいうのが好きではない。(失点のされ方)
特に1点目の失点には、怒りを覚えたね。
私は、ハーフタイムでは怒りを見せることはしなかった。
そうしたって意味のないことだったからね。
もし、怒ることが理にかなっているならば、私はこの拳を振り上げて怒ることだろう。
私達の何が悪かったのかを指折り数える必要があるね。
そうすべきだしね。
だけど、私がクライニー(クライン)のところへ行って、「あの状況でのパスをするときには、何を考えていた?」って訊くかといえば、ノーだよ!
彼等自身が、あれはやってはいけないパスだっていうことをよく理解しているからね。
まず、ユルゲン・クロップとしては、周囲から何を言われようと信念は貫くということを明確にしたのだと思います。
ただ、リバプールが持っているプランの全体像が、まだ見えていませんから、ファンとしては、何らかの手は打っていると信じたい部分もあります。
バーンリー戦については、やはり1失点目について、かなりユルゲン・クロップは不本意に思っているようです。
いつも一生懸命にやっているだけに、ナサニエル・クラインのことは、批判しにくい空気もありますが、確かに1失点目に繋がった元を正せば、クラインの曖昧なパスからでした。
ちょっと苦しい状況で、味方に繋ごうとしてしまった感もありましたね。
しかし、ユルゲン・クロップは、何が悪かったかはプレイヤー達自身がよく分かっていると語っています。
ただ、今回のユルゲン・クロップの発言をよく見ると、ルーカス・レイバを戦力として考えているということがにじみ出ているように思われます。
ジェイミー・キャラガーは、ルーカスは戦力として見られていないのだろう・・・と推察していましたが、ユルゲン・クロップとしては、戦力外とは考えていないようですね。
さてさて、移籍市場が開いているのも、あと10日間を切りました。
この夏は、デッドラインデーまで、目が話せない展開になりそうですね。