監督が交代しての最初の移籍市場。
通常であれば、新監督のリクエストにより、何人かは補強するというのが、一般的な流れかと思います。
しかし、ユルゲン・クロップは、あえてそれをしなかった。
交渉が難航しても、クロップが強く主張すれば、少なくとも誰かは獲得していたことでしょう。
今回は、その背景について、私なりに思うところを書いてみたいと思います。
まずクロップは、従来から「今いるプレイヤーをもっと見たい」と発言しており、リバプールにはクオリティーの高いプレイヤー達が揃っていると繰り返してきました。
安直に現有戦力を切り捨てることをしなかったということだと思います。
器の小さな指揮官であれば、前任者が獲得してきたプレイヤーを放出してしまうことも、多々例があるかと思うのです。
優先すべきは、今、実際にリバプールのプレイヤーとしてがんばっている顔ぶれである。
拙速には、放出、補強には動かない。
ある意味、これはクロップが、プレイヤー達に見せた信頼の証とも言えそうです。
ぜひ、各プレイヤーも意気に感じて、切磋琢磨し、強いリバプールを実現してほしいですね。
現実的には、冬の補強で資金を使わずに済ませたリバプールですので、夏にはまず動く!と考えて良いかと思います。
ユルゲン・クロップ体制のリバプールが、本物の強さを見せるのは、来シーズンから。
少し長い眼でみてあげる必要もあるように思います。