
アンフィールドにブライトンを迎えたリバプール。
プレミアリーグ第16節の結果やいかに。
試合は2-0のクリーンシートでリバプールが勝利しています。
まだ、改善の余地はあると思いますが、再起に向けた手応えは感じたでしょうか。
■エキティケが2ゴール
リバプールの2得点は、いずれもウーゴ・エキティケが決めたものです。
ゴールが決まった時間帯は、1分、60分。
記録上1分と書きましたが、キックオフとなり僅か約40秒での出来事でした。

■インテル戦に続いてのクリーンシート
まだ改善の余地があると述べましたが、チャンピオンズリーグのインテル戦に続いてリバプールがクリーンシートを達成。
これは、非常にポジティブなことだと思います。
一方、欲を言えば、ディフェンスの強度をより高めたいですね。
アリソンのビッグセーブがあったことも事実だし、ブライトンがフィニッシュを正確に放っていれば、リバプールが失点をしていた可能性もあると思います。
ただ、それがフットボールであり、クリーンシートは自信に繋がることでしょう。
■2ゴールへの展開
先制点となったエキティケのゴールは、ジョー・ゴメスがヘッドで前に出したところ、背後からボールが来た形になったエキティケは、浮き球を右足のボレー!
ほぼ、真後ろからボールが来ていたと思うし、簡単そうに見えて、実は難しいシュートだったと思います。
しっかりと決めたエキティケ。
エキティケにとって2得点目となったゴールは、右からのコーナーキックから生まれました。
キッカーを務めたのは、途中からピッチい入ったモハメド・サラーで、ゴール前に入って来たボールをエキティケがヘッド!
今シーズンのリバプールは、なかなかコーナーキックからのゴールを奪えなかったこともあり、これが良くなる前兆であることを願います。

■質の高い仕事をしたカーティスとフラーフェンベルフ
今日の試合は、全体的に強度高く行けていたし、復調を目指すには良いきっかけになったと思います。
クリーンシートの立役者として、私はあえてカーティス・ジョーンズとライアン・フラーフェンベルフの2人をあげたいと。
カーティス、フラーフェンベルフともに攻守に精力的な動きを見せており、必要なときには2人のセンターバックの間に入るなど、戦況を見てのポジション取りが、よく連携できていました。

■あたたかく選手を迎えたアンフィールド
このところ騒動の渦中にあったサラーですが、アンフィールドはチャントを送っていたことが印象的でした。
モーにボールが渡った瞬間に、ボルテージが上がることも、アンフィールドならではだったと私は思います。
また、ブライトンの選手としてアンフィールドにやって来たジェイムズ・ミルナーがピッチに入る際には、ひと際大きな拍手が。
アンフィールドはミルナーをスタンディング・オベーションで迎えたのでした。
素晴らしい光景です。
■リバプールの不安要素
2ゴール、クリーンシートで勝利したリバプールですが、不安要素をあげるとすれば試合序盤でジョー・ゴメスが退いたことがあります。
24分の段階で、ジョー・ゴメスは自ら腰を落としてしまいました。
接触があったわけではないので、そのことがむしろ心配です。
ジョー・ゴメスは、右サイドバックとして試合に出ていたのですが、今後のことを考えると、またセンターバックのプレイヤーが欠けてしまう恐れがあります。
今日の試合では、両チームともに足に痙攣が来ている選手が出ており、やはりハードなスケジュールも影響しているように感じました。

■リバプールが使った交代カード
ブライトン戦でのリバプールは、4枚の交代カードを使っています。
最初の交代は、ジョー・ゴメスの負傷によるイレギュラーなものでした。
以下、4人の交代について箇条書きにいたします。
- 25分:ゴメス→サラー
- 78分:ヴィルツ、エキティケ→ロバートソン、イサク
- 83分:ソボスライ→キエーザ
■キエーザの気持ち
フェデリコ・キエーザがピッチに立っていたのは短い時間だったものの、キレのある様子が見えたし、何よりキエーザの気持ちが強く出たシーンがありました。
カウンターを発動するリバプール!
キエーザが決定的シーンに持ち込む!
しかし、あえてキエーザはシュートを放たず、並走していたモハメド・サラーへとボールを渡していました。
またキエーザは、やはり決定機を迎えた際、アレクサンデル・イサクにパスをしており、サラーやイサクにゴールを決めさせてあげたいという気持ちがにじみ出ておりました。
■アンフィールドで一矢を報いたリバプール
このところ、アンフィールドで内容も結果も良くないものがあったリバプール。
今日はそれを取り戻した感はあります。
しかし、不安を払拭したとまでは言えないと思いますし、今後への期待を込めたいですね。
まだまだ、これからのチームだと、あえて言いたいと思います。
結果が出ず、試合内容もついてこない苦しい時期を過ごして来たリバプールですが、微かに光明がさしてきた。
そんな試合になったように思います。
