先ほど、ウェンブリーで行われたコミュニティ・シールド、リバプール対クリスタルパレス戦が終了しました。
リバプールが先に点を決めてはクリスタルパレスが追いつくという展開になったこの試合。
90分間のゲームでは2-2のドローとなり、決着はPK戦へ。
結果を書いてしまいますと、両チームがPKを5人が蹴って2-3でクリスタルパレスがコミュニティ・シールドを獲りました。
クリスタルパレスにはおめでとうと言いたいと思います。
ただ、リバプールにも光明はあったと思います。
試合で決めた2ゴールは、いずれも新戦力によるもの。
まず、4分にウーゴ・エキティケが、21分にはジェレミー・フリンポンがゴールを決めています。
早めに公式戦でゴールを決めておくと、次からの試合に入りやすいですね。
ただリバプールは、17分にPKを与えて失点、77分にも失点を喫しており2-2のスコアに。
エキティケとフリンポンのゴールを振り返ってみると、それぞれ次のような流れでした。
まず、エキティケが決めたゴールですが、高い位置でエキティケがフロリアン・ヴィルツとのコンビネーションの中でボールを受けてカットイン!
そのまま右足を振り切って低い弾道のシュートを決めています。
この2人が絡んだときには、かなりハイレベルなテクニックを見せてもらった感があります。
フリンポンが決めたゴールは、右サイドを縦にスピードで飛び抜けてゴール前に向けてキック。
おそらく目線、蹴り方からしてクロスだったと思うのですが、ボールの回転が目測的に難しいものとなっており、そのままゴールネットを揺らしました。
一瞬で相手を置いてゆく初速は圧巻だったし、フロリアン・ヴィルツを使うために左から右へ長いサイドチェンジを行ったドミニク・ソボスライのキックも素晴らしかったと思います。
もし、リバプールが勝利していたならばということですが、プレイヤー・オブ・ザ・マッチには、私ならアリソンを選んだと思います。
プレシーズンでのブランクを感じさせない守護神ぶりでした。
PK戦でもパレスの2番手を蹴ったエゼがフェイントを必要以上に仕掛けていた部分があるものの、アリソンはよく我慢してPK失敗を呼んだと思います。
PK戦に関しては、これまでリバプールは強いものを持っていたのですが、5人が蹴って成功は2人だと厳しいですね。
とりわけ1番手、2番手のキッカーが失敗してしまうと、3番手以降が難しくなります。
90分間の試合において、リバプールは4人の交代枠を使いました。
そちらをご紹介して、この稿を閉じたいと思います。
■70分:ウーゴ・エキティケ、カーティス・ジョーンズ→遠藤航、アレクシス・マクアリスター
■84分:フロリアン・ヴィルツ、ミロシュ・ケルケズ→ハーヴェイ・エリオット、アンディ・ロバートソン