
新シーズンが開幕する時点から、リバプールのセンターバックは大丈夫か?という不安の声はありました。
ファン・ダイクとイブラヒマ・コナテという柱が鉄壁ではあるものの、ヨーロッパの大会や国内カップ戦をもこなしていくには枚数的に大丈夫か?という一抹の不安です。
ジャレル・クアンサーの放出
リバプールのセンターバックといえば、期待の若手として生え抜きのジャレル・クアンサーがおりました。
しかし、ジャレル・クアンサーはレヴァークーゼンへ移籍。
買戻しオプションはあるものの完全移籍ですので、そう簡単に戻せるものではありません。
私自身、この移籍がジャレル・クアンサーのためになるならばという気持ちで収拾をつけていた部分があります。
ジョヴァンニ・レオーニの長期離脱
ファン・ダイク、コナテに次ぐセンターバックといえば、まずジョー・ゴメスであり新戦力であり若いジョヴァンニ・レオーニの存在がありました。
レオーニは、リバプールでのデビュー戦で好パフォーマンスを見せたものの試合中に大怪我を負ったことで長期離脱。
前十字靭帯断裂だと言われ、離脱期間は約1年だと見られています。
コナテをも襲った怪我
リバプールのセンターバック陣が何とか持ちこたえていたのは、ファン・ダイクとコナテがいるから。
しかし、既にお伝えしたとおり、コナテも怪我を負っているとフランス代表からの情報が提供されました。
右足の太ももを痛めているそうで、シリアスなものでないことを祈りますが、おそらく打撲系ではないでしょうから、それなりに回復までには時間がかかると見ておいた方がよさそうです。
コナテの離脱期間にもよりますが、今後の日程を考えてもリバプールにとっては痛いですね。
ファン・ダイクありきから脱却していかないと
こうなってくると、頼みはキャプテンということになりますが、リバプールへ来て以来、ファン・ダイクの稼働率は非常に高いものがあります。
多くのファンが、時には休息をと思っていることも事実ではないでしょうか。
理想的には、ファン・ダイクが元気なうちに今後のセンターバック起用法を試していきたかったリバプール。
しかし、これだけ同じポジションに負傷者なりが増えると、ますますキャプテンにかかる負担が重くなりますね。
ファン・ダイクは、どの試合でもいて当たり前という発想は、少しずつ薄めていくことが、今後のリバプールに求められている要素だと私は思います。

当面のセンターバックを務めるであろうジョー・ゴメス
まず、コナテの怪我の程度を見る必要があるし、その上で離脱期間が判明してくるでしょうが、現時点で控えに回っているセンターバックといえば、まずジョー・ゴメス。
実力者ですが、現行チームではいまひとつ信頼を勝ち取っていない感があります。
そのことを私は勿体ないと思うのですが、今はジョー・ゴメスに頼る段階だと思います。
シニアチームでもう一人のセンターバック
シニアチームにおけるセンターバックのメンバー表、そこにはリース・ウィリアムズの名前もあります。
リース・ウィリアムズといえば、かつてリバプールがセンターバックのクライシスを迎えた際に奮闘した経緯があります。
あのときは、ナット・フィリップスとともに奮闘しチームを支えました。
また、当時はローンという形でしたがオザン・カバクを急遽呼んだことも思い出されます。
リースが、現状でどんな状態にあるのか。
少なくともコナテが数試合の離脱になるならば、リースがベンチには入ると見る方が妥当でしょうか。

当面はコンバートをも含めた対処になるのか
これまで書いてきたように、ファン・ダイクありき!という方策を採った場合、肝心のキャプテンがオーバーワークになる可能性があります。
となったとき、ジョー・ゴメスとリース・ウィリアムズがいるわけですが、スロット監督がチョイスするのは中盤からのコンバートになる場合もあるだろうということです。
センターバックができる中盤?
あるいは、やったことがあるタレントといえば、遠藤航、アンディ・ロバートソン、それにライアン・フラーフェンベルフですね。
ただ、本来のポジションで起用することがモア・ベターだと思うし、コンバートはあくまで危機回避の手段でしかありません。
補強をするといっても、早くて1月まで待つ必要があり、それまでの間、どうやり繰りをするのか?
まさに、スロット監督の手腕が試されるこれからになりそうです。
何とか踏ん張って、リバプールをプラスのループに戻したいですね。