リバプールにとって、この夏はゴールキーパーの補強が必須だ!と、言われ続けてきました。
そんな中、ユルゲン・クロップが連れて来たのはロリス・カリウス。
ブンデスリーガでも高い評価を得ているゴールキーパーです。
ただ、ひとつだけロリス・カリウスに関して不安要素と申しますか、不確実性があったのは、リオオリンピック代表に入る可能性があるということでした。
オリンピックに参加すると、シーズン当初の出場は無理になるし、必然的にクラブでの準備不足に陥りますからね。
そのロリス・カリウスを、どうもユルゲン・クロップが説得したらしく、結果ロリス・カリウスは、オリンピックよりもリバプールを優先する決断をしたようです。
ロリス・カリウスが、オリンピックの代表に選ばれることは、ほぼ確実だったようです。
国のためにメダルを目指す!ということも重要だとは思いますが、ユルゲン・クロップとしては、シーズン開幕からロリス・カリウスにはリバプールにいてほしいと切望していたようです。
監督とすれば、当然そうでしょうね。
この件について、ロリス・カリウス自身は、次のような趣旨の発言をしています。
(LK)
ぼくは、監督と話をしたよ。
その上で、最初の2試合を欠場するくらいなら、オリンピックへ行く意味がないと、ぼく達は考えたんだ。
もちろん、ぼく自身も(リバプールで)プレイしたかったしね!
ぼくがリオへ行くことはないだろう。
ぼくは、まずはじめにユルゲンと話をしたよ。
その次に、ドイツの人達と会話をもったんだ。
優先すべきはクラブだ!
シーズンのスタートから、ぼくがプレイできる!っていうことが重要なんだよ。
ロリス・カリウスは、他にも沢山のことを語ってくれています。
オリンピックを断ってまで、新しいクラブ、リバプールでのプレイを欲したロリス・カリウス。
その言葉からは、シモン・ミニョレからポジションを奪う!という強い意志が伝わってきました。
ユーロのベルギー代表に帯同したシモン・ミニョレは、ある意味クラブにおいては、スタートでロリス・カリウスから出遅れる形になっています。
今回、ロリス・カリウスが、オリンピック辞退を明言したことで、リバプールの正ゴールキーパー争いは、ロリス・カリウス有利!という方向に振れるかもしれません。
さて、フリートウッド・タウン戦でのロリス・カリウスですが、0-5というスコアが示すとおり、ほぼリバプールの一方的な試合だったわけで、ファーストハーフに出場したロリス・カリウスの見せ場があったわけではありません。
ただ、ファーストハーフの一時期、ディフェンダーが結構続けてゴールキーパーまでボールを戻すシーンが見られました。
その際、ロリス・カリウスは、時間をかけることなく、すばやく、ほとんどすべてをダイレクトで蹴り、つないでいました。
ゴールキーパーにボールがまわったときに、チームのペースがスローにならないのは、大きいなと、私個人的には感じたところです。
オリンピック出場を辞退したことで、プレシーズンマッチでも十分にロリス・カリウスのプレイぶりを見られそうです。
ぜひ、プレミアリーグの開幕までに、ディフェンスラインのコンビネーションを熟成させてほしいですね。