時の流れが早いと感じることがあります。
今から16年前には、リバプールにある出来事がありました。
ブラジルのグレミオからやって来たルーカス・レイバがレッズでのデビューを飾ったものです。
ルーカス・レイバは、決して派手なプレイをする選手ではなかったし、ファンタジスタでもありません。
しかし、ファンはルーカスをこよなく愛した。
後に、ブラジルのスカウサーとまで呼ばれる存在にまでなっています。
思えば、リバプールに加入したルーカスには試練も待っていました。
というのも、当時のリバプールはミッドフィールダーが充実しており、特にセントラルという意味ではワールドクラスのタレントを擁していたからです。
スティーブン・ジェラード、シャビ・アロンソ、ハビエル・マスチェラーノ、モモ・シソコ達。
リバプールにやって来て間もないルーカスには、シャビ・アロンソと比較をするなどの声があり、辛い思いをしたこともあるでしょう。
しかしルーカスは、自分のプレイスタイルをチームにフィットするように改善を重ね、レギュラーのポジションを取るに至ります。
また、リバプール時代のルーカスは大きな怪我も負っており、その度に立ち上がるメンタリティーも見せてくれました。
リバプール時代のルーカスは、公式戦346試合に出場。
その間、7ゴール、19アシストを記録しています。
ルーカスが担っていたのは中盤での門番のような役割で、言うまでもなく残した数字だけで貢献度が測れるものではありません。
心臓の疾患が分かったときには、多くのリバプールファンが心配をしたものでしたが、今夏でのシンガポールツアーでは、元気な姿を見せてくれてほっとしました。
おそらくルーカスは、末永くコップから愛され続けることでしょう。