決して派手さはなかったとしても心の中に鮮明な思い出として残る選手がいます。
私にとってルーカス・レイバはその1人。
ルーカス・レイバはリバプール一行のアジアツアーに参加しており、今回はレジェンドとしての香港入りとなりました。
ご存知の皆さんもいらっしゃると思いますが、今回のアジアツアーにはケニー・ダルグリッシュやイアン・ラッシュなどが参加しており、そのレジェンドと一緒にルーカスはアジアの地を訪れているということになります。
ルーカスが香港を訪れるのは18年ぶりだそうで、その思い出は心に刻まれていたそうです。
というのもルーカスがリバプールにやって来た2007年の夏にリバプールは香港へ遠征をしており、チームに加わったばかりのルーカスにとって初めてチームメイトと時をじっくり過ごす機会になったとのこと。
今回ルーカスは、香港のホテル内でLFCのインタビューにこたえており、そこで話していることの一部を私なりにまとめてみたいと思います。
Lucas Leiva
あらゆることはここから始まったんだ。
その18年後に、元選手として、またクラブのために多くの仕事をしながら、再びここへ来ている。
本当に素晴らしいことだよ。
すべての始まりの場所がここだからね。当時は、こんなことをしているなんて想像だにできなかった。
ここにいられることを心から誇りに思うし、リバプールを代表するというのは特別なことだといつも言っているよ。
多くの人々がこうしている私の立場に憧れるだろうし、私はただここにいられることを光栄に思っているんだ。当時(2007年)は、U20のワールドカップでブラジル代表としてプレーしていて、その後ロンドンに飛んでチームの到着を待っていたよ。
たしか、チームは別の場所で試合をしていたと思うんだ。
憶えているのは、大きな部屋(食堂)にいて、そこに選手たちが入ってきたことさ。
スティービー、クラウチー、ぺぺ・レイナ、シャビ・アロンソ、マスチェラーノとね。
私は、何てこったい!ってなってしまったよ。それからロンドンから香港へと飛んで、リバプールでの初めてのプレシーズンと試合に参加したんだ。
もちろん、リバプールがビッグクラブであることは知っていたけど、ここまでとは思っていなくてね。
空港やホテルのロビーではファンが待っていたりしてね。
あれから18年が経って、今度は役割が違うけど、またここにリバプールの一員として来ている。
本当にすごいことだよ。信じられないことに世界中のどこへ行っても、大きなリバプールのコミュニティがあるんだ。
それが今もなお発展していてね。
それはまさに、クラブが世代を超えて受け継がれるようなとても難しいことを成し遂げてきたという証でもあるんだ。本当に素晴らしいことであり、ファンにとっても最高の機会だと思うよ。
多くのファンはアンフィールドまで試合を観に行くことができないから、こうしたフレンドリーマッチの機会に選手や元選手に会ったり、リバプールというクラブがどんな存在なのかを直接感じたりすることができるね。
リバプールは大きなクラブであると同時に大きなファミリーなんだ。
まさに、それに尽きると思うよ。
ルーカスがリバプールへやって来るときのことを私も鮮明に憶えています。
ブラジル代表のアンダーではキャプテンを務め将来を嘱望されていた若者。
リバプールでのキャリアは怪我との戦いでしたが、その度に立ち上がったルーカス。
ルーカスの功績は、誰より地元KOPが分かっているし、大切にしたいご縁です。