夏の移籍市場前について思い出すと、まずリバプールが補強を敢行するのは、左サイドバックだろう!と、多々報じられてきました。
実際、かなり早い段階から、ヨナス・ヘクター(ケルン)をはじめとする補強候補の名前がメディア上を賑わせておりました。
しかし、ユルゲン・クロップが採用したのは、ジェイムズ・ミルナーのコンバート。
本来のポジションではない左サイドバックとして奮闘するミルナーが、今の考えを明かしていますので、ちょっとだけご紹介してみたいと思います。
ミルナーのコメントは、エコーが報じているものですが、ユルゲン・クロップがサイドバックに求めているものは、他の監督とは違い、自分としては、リバプールが1月の移籍市場で資金を使わなくても済むような活躍をしたい!というような趣旨の言葉となっています。
(James Milner)
彼(ユルゲン・クロップ)は、私に何ら借りなどつくっていないよ。
私はリバプールのプレイヤーであり、彼が監督だ。
勝つために、彼がベストチームを組むのであり、リバプールの勝利のために全力を尽くすことが私の役割なのは当然だろう。
フルバック(サイドバック)というのは、監督が誰であるかによって、大きく変わるポジションなんだ。
今のレフトバックは、10年前のレフトバックとは、まったく違うよ。
それに、ユルゲン・クロップの元でのレフトバックは、他の監督によるレフトバックとは、大きく異なる役割だ。
私が、他の監督、他のシステムでレフトバックをやっていたら、もっと苦労していただろうね。
彼は、流動的なスタイルを好み、そういったプレイをするフルバックが好きなんだ。
私がセントラルミッドフィールダーをカバーするときもあれば、セントラルミッドフィールダーが私をカバーすることもあるだろうね。
私なりに、ミルナーが言いたいことをまとめてみると・・・。
まず、ユルゲン・クロップが求めているサイドバック像は、他の監督とはまったく異なり、ミルナーとしては、皆が言うほど苦だとは思っていない。
流動的なスタイルだから、レフトバックといえど、いろいろなプレイが可能となる。
そして、大切なのは、監督はユルゲン・クロップであり、リバプールの勝利のためなら全力を尽くすことこそ、私の役割だ!ということでしょうか。
ミルナーは、少なくとも今シーズン中は、左サイドバックとして貢献する覚悟を固めているようです。
今後注目すべき点はといえば、もしリバプールが1月に左サイドバックを補強した場合、ミルナーをどのように起用していくか?ですね。
プロフェッショナル精神の強い副キャプテンだけに、リスペクトをもって見守りたいところです。