リバプールは、公式戦無敗記録を12試合へと伸ばすべく、アンフィールドで次の一戦に臨みます。
その中で、安定したパフォーマンスを続けるミロシュ・ケルケズが、チームの状況、ファンの存在、そして厳しい戦いを強いられる相手への備えについて率直な言葉を残しています。
そこには、若き背番号6の中に宿る責任感と、勝利への純粋な欲求がありました。
無敗の流れと高まるエネルギー
リバプールは、プレミアリーグで直近9試合無敗。
すべての公式戦を通じれば、その数字は11試合に及ぶことになります。
一方で、無敗とはいえど、2026年に入ってからのプレミアリーグではドローが続いていることも事実であり、早期の改善が求められています。
ただ、あえて言えば、負けていないという事実は、ある程度ポジティブに考えてよいのかもしれません。
ミロシュ・ケルケズはLiverpoolfc.comのインタビューで、現在のチームの雰囲気についてこう述べています。
「僕達はとても前向きだ。エネルギーも本当に高くて、それが重要だと思っているよ。
11試合無敗だから、これを続けていかなければいけないね。もっと勝ちたい。その通りにいってくれればいいね」
アーセナル戦での評価と個人としての覚悟
ケルケズは、直近7試合のリーグ戦のうち6試合で先発。
前節、アーセナルとの0-0の一戦では、そのパフォーマンスが高く評価され、サポーター投票による「カールスバーグ・プレイヤー・オブ・ザ・マッチ」に選ばれました。
本人は、その評価を誇るよりも、責任として受け止めているようです。
「クラブのため、起用してくれる監督のため、ピッチに立たせてくれることへの感謝も込めて、常に100パーセントを出したいと思っているんだ。
できるだけ長く良いコンディションを保ち続けたい。
プレーすることが本当に楽しいから、そういう状態が続いてくれればと思っているよ」
そこにあるのは、ポジション争いでも、評価でもなく、“プレーできること”そのものへの純粋な歓びのようにも聞こえます。
低いブロックを崩すという課題
今節の相手バーンリーは、今季序盤の対戦でもリバプールを苦しめています。
ターフ・ムーアでの一戦は、モハメド・サラーの後半アディショナルタイムのPKによって、ようやく1-0で勝利をもぎ取ったものでした。
ケルケズは、引いて守る相手を崩す難しさを率直に語っています。
「相手が低い位置でブロックを組んで守ってくると、それを崩すのは決して簡単ではないんだ。
ポケットのエリアで素早いワンツーを使うこと、ミドルシュートを狙うこと、クロスを入れることが必要になるよね」
今週のトレーニングでは、そのための準備を重ねてきたといいます。
狙うのは、ホームでの勝ち点3。ただそれだけであり、ファンが求めていることも、それに尽きると私は思います。
アンフィールドという“燃料”
さらにケルケズは、最後にリバプールのファンについて触れました。
「僕達のファンは、信じられないほどの“燃料”を与えてくれる。
アンフィールドでプレーしていると疲れを感じないんだよ」
この言葉は、スタンドとピッチが一体となる、あの場所の本質をよく表しているように思えます。
ファンの声援が、選手の足をもう一歩前へと運ばせる――それは、何十年も変わらないアンフィールドの風景だと言っていいでしょう。
これから続く厳しい日程へ
「厳しい試合が続く」としながらも、ケルケズの言葉には不安よりも自信がにじんでいたように感じます。
今のリバプールなら、前向きでいられる。きっと大丈夫だ、と。
無敗の記録よりも大切なのは、勝利を求め続けるその姿勢。
若き左サイドバックの言葉は、チーム全体の今を静かに映し出しているかのようですね。
ケルケズの真価が発揮されるのは、これから
ケルケズはよくやっている。
それは疑いようのない事実だと思います。
特に、アーセナル戦で見せた粘りは傑出していました。
しかし、冷静に考えてみると、ケルケズが持っている本来のポテンシャルは、まだ十分に生かされていないと私は思います。
これは、ケルケズに問題があるのではなく、彼の良さを生かす「やり方」が、いまだ熟成されていないからではないでしょうか。
ここがしっかりフィットしてくると、さらにケルケズの存在は大きくなると私は期待を込めて思っております。
ロバートソンがいることも生かしたい
過密日程で知られるプレミアリーグ。
実際、リバプールではディフェンス陣に複数以上の負傷者が出ています。
そんな中、左サイドバックに限って言えば、ケルケズとアンディ・ロバートソンが元気です。
ロボは、リバプールに残りたいという気持ちを取材に対して表しつつも「プレーがしたい!」という思いを述べており、ケルケズとの共存をいかに上手く運用するかが、リバプールにあってひとつの課題だと思います。
それが出来たとき、さらにリバプールというチームの雰囲気は、良くなっていくだろうと私は確信しています。