フットボールファンの多くは、アタッカーであったりファンタジスタに憧れるものだと思います。
ルーカス・レイバはといえば、そのいずれでもなかった。
しかし、彼ほどにコップのハートをつかんだ選手は数少ないと私は思っています。
そのルーカス・レイバについて、心配なニュースが出ています。
ルーカスは、10代を過ごしたグレミオに帰っていますが、心臓の疾患が明らかになり、トレーニングから除外されたとのこと。
エコーも、これを報じています。
心臓の病気でもいろいろなものがありますが、選手生命に関わるようなものでないことを祈るばかりです。
ルーカスが、グレミオからリバプールへやって来たのは2007年のことで、2017年にラツィオへと旅だって行きました。
20歳代のちょうど10年間をルーカスはリバプールに捧げたことになります。
ルーカスは、プレイ面だけではなく、チームメイトのためにも大きな役割を演じてくれました。
ブラジル代表のフィリペ・コウチーニョ、ロベルト・フィルミーノが、リバプールに馴染むための助けを惜しまなかったと聞いています。
かつてコウチは、ルーカスを称して「ブラジルのスカウサーだ!」と呼んでいたことが思い出されます。
リバプールにやって来たときには20歳だったルーカス・レイバですが、今は35歳になっています。
グレミオで育ち、リバプール、ラツィオでヨーロッパの舞台で活躍。
そしてグレミオへ帰って行ったスカウサー。
表現が適切か?は、分かりませんが、ルーカスはリバプールにあって、汚れ役が出来るプレイヤーだったと思います。
危機を未然に防ぐ能力に長けていた。
それで、あの人柄ですから、愛されないはずもありません。
私自身、今でもルーカスのことを忘れてはおりません。
心臓ということで、ぜひしっかりと検査、治療をして、元気になってほしいと思います。
冒頭で書きましたが、ルーカスは華麗なプレイをするタイプではありません。
それでも、彼はリバプールのレジェンド。
私は、そう確信しています。