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ラファ・ベニテス 「イスタンブールのこと、ジェラードのこと」

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リバプールの監督といえば、ビル・シャンクリー、ボブ・ペイズリーが偉大な歴史をもたらした双璧と言えると思いますが、イスタンブールの奇跡というフットボール史上に残る激戦を演じた際に、指揮を取っていたラファ・ベニテスの名前も、ファンの間では、長く語り継がれることでしょう。

よく言われることですが、ベニテスは、リバプールが大のお気に入りで、いつかはもう一度監督を務めたい・・・という希望を持ち続けているともされています。

現在の事実関係は分かりませんが、リバプールの自宅も売らなかったとか・・・。

そんなベニテスですが、キャプテン、スティーブン・ジェラードがリバプールを去るにあたり、イスタンブールでのミラン戦を振り返りつつ、キャプテンに敬意を込めたコメントをしています。

(RB)
私は確信をもって言う。
セカンドハーフでの1点目のゴール(ジェラード)がキーになったんだ。

スティーブンは、いつだってお手本だったよ。
彼がいたから、他のプレイヤー達もうまくやれた。
彼には感謝したいね。

スティーブンは、チームメイトと話すことにより、助けになっていた。

イスタンブールの夜、彼こそが違いを生み出せると、みんなが知っていたよ。
だから、みんなが、彼についていったんだ。

時に、物事がダイナミックに変化することがあるんだ。
スティーブンのゴールが、まさにそれだったね。

ゴールを決めたときに、彼がしたリアクションで、みんなが奮い立ったんだ。
私は、そのことにより、運動量も変化し、ファンの反応が、私達にエネルギーをくれたと思っているよ。

スティーブンがいてくれると、情熱をもらうことが出来るんだ。
そしてプレイヤーは、パワーを得て、素晴らしい才能を発揮し、それはパス、ヘディング、シュートとして顕れる。

彼は、完璧なプレイヤーだよ。
異なるポジションでも素晴らしいプレイをすることが出来るしね。

あの夜、彼をセカンド・ストライカーの位置へ上げる前は、ミッドフィールダーとしてプレイしていた。
スティーブンとルイス・ガルシアが一緒のラインでプレイできるようにしたんだ。
ミランは、それを止めることが出来なかったね。
追加タイムでのスティーブンは、フルバックの役割までこなしたのだからね。

ポルトガルで、初めて彼に会ったときのことを憶えているよ。
実に興味深かった。

彼は、私が一緒にやって来た中で、最高のプレイヤーの一人だ。
彼は、ボックス・トウ・ボックスタイプのミッドフィールダーだったが、他のポジションでもプレイすることを学んでいったんだ。

私達にとって、彼のベスト・ポジションはといえば、フェルナンド・トーレスの背後にいるときだったね。
彼の素晴らしいファースト・タッチとパスによって、トーレスは、ゴールを量産できたんだ。

さらに、その背後にマスチェラーノやシャビ・アロンソあるいはルーカスを配置することにより、強さとバランスを兼ね備えたチームが出来た。

私達のキャプテン、それはジェラードだよ!
リバプールから離れても、彼は素晴らしい存在であり続けるだろう。

感動的・・・という言葉を遙かに超えたイスタンブールの奇跡、その衝撃!
3点のビハインドにもめげず、1点目を返した直後に、キャプテンが見せたパフォーマンスが忘れられません。

そこにいる、すべての人々を鼓舞するような姿は、まさしく本物のキャプテン!

いくつもの偉大な歴史を築いてきたレッズのキャプテンが去る日。
スタジアム内に限らず、世界中からの声援をアンフィールドへ送りたいですね。

・・・・それにしても、トーレスの背後にジェラード、その後ろにマスチェラーノ、シャビ・アロンソかルーカスって・・・・ううん、今思えば、何と素晴らしい面々だったことでしょう。

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