まず、忘れてはいけないのは、モハメド・サラーにとって、リバプールにおける最初のシーズンだということですね。
それにしても、すごい活躍です。
モハメド・サラーには、狙える個人賞が、まだまだあります。
しかし、日頃の発言を聞くに、モハメド・サラーは、チームであること、11人でやっていることを第一に考えているようです。
個人賞の主立ったものといえば、プレミアリーグの得点王、いわゆるゴールデンブーツがあると思います。
こちらは、トッテナムのハリー・ケインとの一騎打ちとなっており、現時点でモハメド・サラーが4ゴールのリードをしています。
また、リバプールのクラブ史でいえば、あの偉大なるレジェンド、イアン・ラッシュが打ち立てた金字塔、シーズン47ゴールを越える可能性もありますね。
イアン・ラッシュが47ゴールを記録したのは、1983-1984シーズンのことであり、それ以来、誰一人更新することの出来なかった大記録です。
モハメド・サラーは、シーズン40ゴールの大台に乗せており、チャンスは十分あると言っていいでしょう。
LFCがオフィシャルで伝えているモハメド・サラーの言葉を見るに、個人のタイトルや記録に意味がないとは思っていないようです。
それは当然だと思います。
特に、イアン・ラッシュの記録をリスペクトしており、もし成し遂げられるならば素晴らしいことだという趣旨の発言もしています。
しかし、その上でモハメド・サラーは言います。
「ぼくは、記録を更新できるようにベストを尽くすよ。でも、前にも言ったように、ぼく達は11人でプレイをしているんだ。ぼくは彼等のためにプレイをする」
ディルク・カイトがロベルト・フィルミーノを称して「無私の人」と言いましたが、モハメド・サラーも同様ですね。
こういう人だからこそ、個人の記録も成し遂げさせてあげたい。
私は、心からそう思います。
プレミアリーグでのゴールデンブーツもそうですね。
どうも、ハリー・ケインは、かなり意識しているようですが、モハメド・サラーのほうに成熟されたメンタルを見ます。
それに、ポジションチェンジこそ敢行しているものの、基本的にモハメド・サラーは右ワイドでプレイをしています。
純粋なストライカー・ポジションとは違う。
もし、モハメド・サラーがハリー・ケインを上回るゴール数を決めれば、その価値は数字以上のものがあると思います。
こんなモハメド・サラーだからこそ、私は応援したい。
チームのために奮闘した結果が個人賞に繋がる。
理想的ですね。
モハメド・サラー。
プレイぶり、残した数字も抜群ですが、人格的にも素晴らしい。
私は、常々、そう思ってきました。
今シーズンも最終盤ですね。
モハメド・サラーの活躍を願って。