近年に限定すれば、最もリバプールが躍進をしたのは、ブレンダン・ロジャーズが監督を務めていた2013-2014シーズンだったと思います。
あのときは、最後までプレミアリーグのタイトル争いをし、あと一歩のところまで行きました。
さて、シモン・ミニョレは、現在のチームに手応えと自信を感じており、チームとしては2013-2014シーズンよりもいいと語っています。
私も以前書かせていただきましたが、あのシーズンのレッズには、いわゆるSASと呼ばれた強力なツートップがおり、2人によってゴールが量産されました。
今シーズンのリバプールは、実に様々なプレイヤーが、ゴールスコアラーとして名を連ねて来ていますね。
シモン・ミニョレも、そのへんのことを言っておりますが、ここではエコーが報じているシモン・ミニョレの言葉、その一部を私なりにご紹介してみたいと思います。
(Simon Mignolet)
ぼく達は、本当にいいチームを持ったよ。
2014年に似たところがあるよね。
ぼく達は、シーズンの中で成長して行き、推進力と経験を得てきたからね。
ただ、当時と今では違う部分もあるよ。
2014年当時のチームは、スティービー、スタリッジ、それにルイス・スアレスという個のクオリティーに依存している部分があった。
今は、チーム全体として危険な存在になったんだ。
その強さは、チーム全体の中から湧いて来る。
ぼく達は、守るにも、攻めるにも、チームとしてやっているよ。
一人のメイン・ゴールスコアラーがいるわけでもないしね。
それって、とても重要なことなんだよ。
相手は、違った対処をせざるを得なくなるからね。
「ルイス・スアレスの後釜を連れて来なくちゃ!」って、言う必要もなくなったんだ。
一人、二人のプレイヤーに依存するよりも、良いユニットを持っていたほうがいいよ。
今は、システムとしてやっているし、それは多分、前進するためには、より良いことだね。
シモン・ミニョレは、もっともっと沢山のことを語ってくれているのですが、今回はこのへんで。
当時を思い出してみると、ルイス・スアレスという傑出したストライカーがおり、怪我もしませんでしたからね。
さらに、スティーブン・ジェラードが、アンカーポジションを務め、中盤をダイヤモンド型にしたことが特徴でした。
今のチームは、非常に流動性に優れ、プレイヤー同士の連携がいいし、相手ボックス内での出入りも活発に繰り返されています。
スタープレイヤーがいることは、実に魅力的ですが、今後長期に渡ってリバプールが強くあるためには、シモン・ミニョレが言うところのシステムに基づく強さを習得していったほうが良いのかもしれません。
2013-2014シーズンは、結果的に首位と2ポイント差の2位でフィニッシュしました。
今シーズン。
最後まで見守って行きたいと、私は思っています。