フットボールは、私のようなファンにとっても、前向きに見ていく必要があると思っています。
ただ、時に回顧したくなることもあります。
今回は、リバプールという大いなる歴史をもつクラブにあっても、極めて偉大な存在であるスティーブン・ジェラードとジェイミー・キャラガーのことについて、思うがままに書いてみたいと思います。
そう、なぜか書きたくなったのです。
現在のフットボールは、格段にスピードアップがなされ、プレイヤーにとっては、肉体的にも、相当な負荷がかかるといっていいでしょう。
また、過密日程という課題もあるし、ビッグマネーが動くようになった昨今、ひとつのクラブで、フットボーラーとしての人生を全うすることは、非常に難しいことだとも思います。
スティーブン・ジェラードとジェイミー・キャラガー。
リバプール、地元出身の二人が、ほぼ同時期に生まれ、トップチームのレギュラーとして、一筋に尽くして来たことは、誠に希有なことではないでしょうか。
ジェイミー・キャラガーは、自らのキャリアを閉じる場所をリバプールとして決めた。
一方、スティーブン・ジェラードは、リバプールに居場所がないと理解しつつも、フットボーラーであり続けることを選択した。
形こそ違えど、二人のハートには、リバプールこそ我が人生!という共通の思いがあったに違いありません。
リバプールは、ここ約3年の間に、大きな変貌を遂げました。
前述したように、前を向いてゆくべきで、後ろを振り返ることには、さほどの意味はないのかもしれません。
しかし、この僅かな期間に、リバプールを去っていったプレイヤーの名前を思い浮かべるとき、「本当に、これでよかったのだろうか?」という思いも浮かんでは消えてゆきます。
冷静に考えてみて、スティーブン・ジェラードとジェイミー・キャラガーという、それぞれ異なる特色をもった名コンビが、果たして今後現れるのか?
難しいだろうな~とは思いつつ、そんな日が来たらいいな!と、夢想に耽る私です。
リバプールを盛り上げてゆくためにも、ぜひ地元からのスター・プレイヤーも輩出してほしい。
これから将来に渡り、その実現性を引き寄せるのは、地道でいて、根気強い指導であり、チーム方針の確立ではないでしょうか。
ネクスト・ジェラード!
ネクスト・キャラガー!
いつか、そんな風に呼べる若者達が出てきてほしい。
私は、心から、そう願っています。
スティーブン・ジェラードとジェイミー・キャラガー!
素晴らしい名コンビにして、ブレンドであったと、心から実感します。