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リバプールが持った強力な武器 両サイドバックの躍進 トレント・アレクサンダー=アーノルドとアンディ・ロバートソン

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ユルゲン・クロップ監督が指揮官に就任して以来、着実に戦力を向上させてきたリバプール。
これまで創り上げて来たチームが成熟しつつあり、今シーズンは破竹の快進撃を続けています。
ここ数年を振り返ってみると、リバプールが強くなった大きな要素として、ディフェンスラインの充実があげられると思うのです。

リバプールは、攻撃陣は素晴らしいがディフェンスはちょっと・・・。
そんな声が聞かれました。
特に、センターバックとゴールキーパーについては、辛辣な批判を受けた時期も。

そこにユルゲン・クロップ監督は、ピンポイントで補強を施した。
ご存知、ファン・ダイクとアリソンです。
チームのディフェンス力は、格段に向上しています。
それは、プレミアリーグでの最少失点という事実が裏付けているところ。

さて、センターバックとゴールキーパーの信頼感が増したレッズですが、両サイドバックの成長がまた著しい。
最終ラインが強固となり、アンカーをはじめとしたミッドフィールダーとの約束事もしっかりと確立され、両サイドバックは、ある意味ウィングのような役割を果たしていますね。

いまや、レッズが持つ強力な武器として躍動しているのが、右サイドバックのトレント・アレクサンダー=アーノルド、左サイドバックのアンディ・ロバートソン。
タイプ的には異なる部分もありますが、いずれもクロスの精度、質が素晴らしい。

トレントのクロスやサイドチェンジは、よりダイナミック且つ正確になって来ているし、労を惜しむことなくアップダウンを繰り返すロボの献身性には頭が下がります。
リバプールは、素晴らしい両サイドバックを持ったものです。

フリーキックを得たシーンを見れば分かるように、リバプールの場合には、ボールのそばに両サイドバックが揃って立つことが多い。
他のチームとは大きく異なる点です。
また、コーナーキックも両サイドバックが担当することが多いですね。
それだけキックの質がトレーニング中から高いということでありましょう。

リバプールの両サイドバック。
両者が英国系であるということも、対メディアという意味ではプラスになっていると私は思います。
ご存知のとおり、トレントはイングランド代表、ロボはスコットランド代表でキャプテンを務めています。

リバプールの両サイドバックが躍動することにより、フロントスリーもより生きて来ていますね。
トレントとロボが攻撃に加わることで、リバプールはボックス内に、3人、4人・・・と、人数をかけることが出来ています。
これは圧巻です。

一方、それを可能にしているのは、冒頭で書いたように、センターバック、ゴールキーパーへの信頼感が高まっていることが大きいですね。
また、ミッドフィールダーの運動量とカバーリングの妙。
目立たない部分ですが、リバプールの強さはそこにある。

トレント・アレクサンダー=アーノルドとアンディ・ロバートソンといえば、アシスト数の多さでも話題となります。
今シーズンは、特にトレントのペースが凄いですね。
おそらく今後、ロボも数字を伸ばして来るに違いありません。

さらに言えば、2人とも、もしかしたらリバプールのキャプテン候補と呼ばれる日が来るかもしれないという面で共通点を持っています。
トレントは、自分の夢はリバプールのキャプテンになること!と言い、隠そうとしないし、ロボについては、ファン・ダイク曰く、次のキャプテンにふさわしい人物だと。
以前から、その傾向はありますが、リバプールにはキャプテンシーが高いプレイヤーが多いですね。

絶対的な強さを持つに至ったリバプール。
その代名詞的なものとして両サイドバックの躍動がある。
私は、そう思っています。

あえて課題をあげれば、トレントとロボが素晴らし過ぎるだけに、サブをどうするか?という部分でしょうか。
今、リバプールは右サイドバックのバックアッパーは何とかなりますが、ロボの代役はジェイムズ・ミルナーに頼っている状況です。
そこは、今夏で解決策を見せてくれると、私は信じています。
リバプールのストロングポイントは多々ありますが、まず今回は、両サイドバックを取り上げてみました。
心の中では唱えていますよ。
リバプールの両サイドバックは世界最高だ!と。

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