トレント・アレクサンダー=アーノルドが、アカデミーからトップチームに上がって来た頃のことを私はよく憶えています。
当時のリバプールでは、ベン・ウッドバーンが脚光を浴びていたわけですが、現地ではトレント・アレクサンダー=アーノルドの方が大成するという見方があると言われていました。
結果、そのとおりになったわけですが。
トレントは勿論、チームメイトのことを考えても静かにしておいてあげたい気持ちで私はいるのですが、メディアはこの美味しいニュースを放っておきませんね。
これもフットボールの一部だと割り切ることは出来ますが、あまりに騒ぎが大きくなると心配するファンも増えることでしょう。
トレントといえば、レアル・マドリードとのリンク説が根強いわけですが、これだけのニュースになる背景にはリバプールとしても契約延長を望んでいるという前提があるのだと思います。
そんなトレントについてtalkSPORTが取り上げており、トレント側はレアル・マドリードからのプロポーズを断るために、リバプールへ2つの事項を求めているとのこと。
このことは、 talkSPORTの見解を引用する形でエコーも報じています。
では、トレントがリバプールに求めているという2つの事柄とは何なのか?
それが本当かどうか?は、私には判断が付きません。
まずひとつめですが、トレントは少なくとも3年の長期契約を求めているということ。
次に、長期的には彼をリバプールのキャプテンにするという決断を求めているということだと。
1点目については、トレントの年齢を考えても合意できるのではないでしょうか。
厄介なのは2点目ですね。
これは、フロントだけの決断では難しいと思います。
現場をあずかる監督の意向やチームメイト達の気持ちもあります。
この話が本当か?ということもありますが、そのとおりだと仮定した場合、私はトレントのために思うのです。
将来のアームバンドを約束させなくても、今シーズンのようなパフォーマンスを継続していれば、自ずとそれはトレントのものになると。
リバプールのキャプテンとは非常に重いものだとスティーブン・ジェラードをはじめ歴代キャプテンが述べて来ました。
おそらく、リバプールのキャプテンとは、ただフットボールが上手いだけでは務まらないものでしょう。
トレントはスカウサーなのですから、自分がすべきことをしていけば、誰もが彼を推すと思います。
まあ、これはみな、報道が正しければですが。
今、リバプールのキャプテンを務めているのはファン・ダイク。
ファン・ダイクとて、自分の次はトレントだと思っているかもしれない。
若い世代になると、カーティス・ジョーンズやハーヴェイ・エリオットにもキャプテンシーはありそうだし、トレントは自らの行動でキャプテンにふさわしいと言わせてほしいですね。
ただ、今回の報道がフィクションであれば、それはトレントにとってとばっちり以外の何ものでもありません。