
■ 静かに膨らむ疑問と期待
リバプールがいま苦しい時間を過ごしていることは、誰の目にも明らかです。
内容でも結果でも波に乗り切れず、チームとしてのちぐはぐ感が否めません。
この数週間で積み重なった敗戦は、チーム全体の歯車が噛み合っていないことを示していると言っていいでしょう。
そんな中で、地元リバプールでは、ある静かな“問い”が増えてきました。
「なぜ遠藤航を使わないのか?」
過剰に騒ぎ立てるような声ではありません。
むしろ、チームをよく知る人達ほど、ひそやかに、しかし確かな温度を持って語りはじめています。
その声は、日に日に高まっている。
■ プレミアリーグ出場はわずか4試合・合計34分
今シーズンのプレミアリーグでの事実関係を確認すると、遠藤の現状は非常にシビアなものになっています。
- プレミアリーグ出場:4試合
- 出場時間:合計34分
シーズンのここまでにおいて、この数字はあまりに少ないと言わざるを得ません。
もちろん、チームが絶好調で、変える必要がない状況であれば、選手起用が固定されることにも理解は及びます。
しかし、いまのリバプールがその状態かと言えば、決してそうではありません。
むしろ、苦しい時期だからこそ、
異なるタイプの選手に光を当てる必要があるのではないか?
という声が強まるのは自然な流れなのだろうと思います。
【参考記事:リバプール対ウェストハム戦の試合日程、放送予定(プレミアリーグ第13節)】

■ 地元で高まる“静かな待望論”
私が印象的だと感じたのは、現地の反応が決して感情的ではないことです。
激しい批判ではなく、こうした落ち着いた議論が増えています。
- 「今のチームに一番足りないのは落ち着きでは?」
- 「遠藤の守備の間合いと経験は、状況を安定させるのではないか」
- 「苦しい時間を耐え抜くには、彼のように“仕事ができる選手”が必要だ」
これは遠藤航という選手の持つ性質──
献身性、規律、落ち着き、守備での読みの鋭さ、そしてチームのためのプレー
──こうした要素がいまのリバプールに不足しているのではないか、という共通認識に近いものがあります。
派手さではなく、チームの土台を支えるタイプの選手に期待が向くのは、苦境のときほど起こる現象です。
実際、ウェストハム戦を目前にして、リバプールの地元誌であるエコーのライター陣は、こぞって遠藤を先発で!との声をあげています。
■ 走る文化と、遠藤がもたらす“安定”
リバプールを支えてきた哲学は、単なる走力勝負ではなく、
「走ることでチームを助ける」
という文化です。
遠藤は、まさにその哲学に合致する選手であり、ピッチのどの場所でも献身を惜しみません。
- ギャップを埋める走り
- リスク管理
- セカンドボールへの反応
- 仲間を助けるポジショニング
- 黙々とやるべき仕事をこなす姿勢
華やかではないかもしれません。
しかし、こうした“黒子の役割”こそが、いまのチームには必要に思えてならないのです。
【関連記事:リバプールの強さを支える“走る文化”──変わらない哲学と未来への継承】

■ では、なぜ使われないのか?
ここが今日の中心の問いになります。
もちろん、外側から完全な答えを断言することはできません。
ただ、一般的に考えられる理由としては:
- 中盤の構成を変えたくないという指揮官の意図
- 攻撃的な選択を優先している
- トレーニングでのコンディション?
- 試合展開による起用の難しさ(リードして逃げ切る試合が少ない)
などが挙げられるでしょう。
ただ、ここで強調したいのは、
「起用されない理由よりも、起用した場合のメリットが今は大きいのでは?」
という地元の声です。
【関連記事:可変性の中に立つ遠藤航──リバプールで揺るがぬプロフェッショナリズム】
■ 私が感じていること──いま必要なのは、沈静化と安定
チームが苦しいときに必要なものは、
ゆっくりと呼吸を整えるための“落ち着き
なのではないかと私は考えています。
遠藤は、その役割を果たせる選手に違いないとも思いますし。
彼が試合に出たときのリバプールは、不思議と“静かに整う”瞬間が訪れます。
それはプレーの派手さとは違う、
空気の質が変わるような安定感です。
いまのチームが最も求めているものは、実はここにあるのではないかと感じています。

■ 期待ではなく、静かな願いとして
地元リバプールで高まる待望論は、決して怒りの叫びではありません。
それは、
「チームを助けられる選手がいるのだから、そろそろ使ってほしい」
という切実な願いに近いものです。
私自身も、その気持ちに共感する部分があります。
リバプールが再び落ち着きを取り戻すために、
遠藤航という“誠実な助っ人”の出番が訪れてほしい──
もはや、その時が差し迫っている。
むしろ遅いくらい。
結果が出ない試合が続く中、振り向けばあいつがいる!
チームメイトにそんな安心感を与えられる存在が必要だろうし、その資質を持っている選手がリバプールにはいるのですから。
