2019-2020シーズンにおいて、プレミアリーグ優勝を果たしたリバプール。
新シーズンがスタートするまでの間、私なりに振り返りを書き留めております。
今回は、プレミアリーグ第2節、サウサンプトン対リバプール戦を振り返ってみたいと思います。
この試合、実はリバプールにとって、非常に厳しい条件下で開催されたものでした。
まず、開幕戦で守護神のアリソンが負傷、離脱を余儀なくされています。
また、第1節のノリッジ戦と第2節のサウサンプトン戦の間には、UEFAスーパーカップが組まれており、リバプールはイスタンブールへ遠征。
相手はチェルシーでしたが、90分間で決着がつかず延長へ。
リバプールがPK戦を制しています。
シーズン当初からの過密日程、しかも遠征を伴った直後でのアウェイゲームとあって、サウサンプトン戦については、内容よりも結果が欲しいと、私は思っていました。
このタフな日程で、ユルゲン・クロップ監督がチョイスしたスタメンは、次のとおりでした。
ファーストハーフについては、サウサンプトンのがんばりが目立ちましたが、非常に良い時間にサディオ・マネが先制点を決めています。
シュートも素晴らしく、タイミングもベスト。
今シーズンもサディオ・マネはやってくれる!
そう実感させるパフォーマンスでした。
この試合、スコアは1-2でリバプールが勝利しており、得点経過は次のとおりです。
■71分:ロベルト・フィルミーノ
▲83分:失点
何とも絶妙な時間に、サディオ・マネが決めてくれましたね。
ハーフタイムをはさみ、セカンドハーフになると、リバプールはよりギアが上げており、試合を支配して行きます。
やはり、サディオのゴールが大きかったと言っていいと思います。
サディオが決めたゴールですが、相手ボックス内左寄りに入って行ったサディオは、ジェイムズ・ミルナーからボールを受け、細かいフェイクを入れながら、右足で見事なシュートを放っています。
ゴールのファーを狙ったもので、まさに完璧で美しいゴールでした。
私は、今シーズンもサディオはやってくれる!
そう確信したものでした。
ボビーが決めた追加点は、まさに個人技の賜でした。
左ワイドの位置で、相手からボールを奪取したサディオがボビーへパス。
ボビーは、サディオから託されたチャンスを生かし、エクセレントなゴールを決めています。
その後リバプールは1失点をしていますが、これは崩されたものではありませんでした。
ファン・ダイクが、ある意味普通のバックパスを蹴ったわけですが、その処理をアドリアンが誤ってしまった。
ただ、このミスでくじけなかったことが、アドリアンの良さだったと言えるかもしれません。
ゴールキーパーがミスをすると、精神的ダメージも大きいだろうし、しっかり立ち直ったことは、その後のリバプールにとってポジティブなことだったと、今なら言えます。
この試合では、とにかくサディオのスキル、その高さが光った。
そう言っていい試合でした。
抜群の瞬発力、反射神経、技術の高さを見せてくれたサディオ。
この日のプレイを思い出すと、既にサディオは、素晴らしいシーズンを送る予兆を見せていたと思います。
クリーンシートはならなかったものの、厳しい条件、ハードな日程の中で連勝を飾ったリバプール。
快進撃のはじまりでした。
なお、この試合でリバプールは3人の交代枠を使っています。
■79分:モハメド・サラー → ディボック・オリギ
■89分:アレックス・オックスレイド=チェンバレン → ジョーダン・ヘンダーソン
今、思い起こせば、この時期ではまだジョエル・マティプがレギュラーを張っていた。
逆に見れば、ジョー・ゴメスにとっては我慢の時期が来ていたことになります。
リバプールの快進撃、その序章が幕を開けた試合でした。