ボビーことロベルト・フィルミーノが、リバプールから旅立つということを知ったとき、自分に出来ることは何か?を考えました。
何も出来ないわけですが、せめてこれからの時間を大切にして、ボビーとの思い出などを綴って行こうと思った次第で。
私に出来ることは、これくらいしかなかったのです。
今日、何となく思ったことなのですが、はて?自分はボビーのことをどれくらい書いて来ただろうか?と。
「フィルミーノ」の文字をサイトの検索窓に打ったとき、あまりに膨大な量であり、自分でもびっくりしました。
それだけ沢山の思い出を残してくれたレジェンドということになりますね。
前回は、「新しいタイプの9番」と題して書いたのですが、今回はサディオ・マネとのことを書いてみたいと思います。
サディオ・マネといえば、リバプールのフロント・スリーの一人であり、ヨーロッパを世界を圧倒したアタッカーです。
2021年2月のことになりますが、私はボビーとサディオのことを書いていました。
これは、サディオがボビーについてインタビューにこたえたものでした。
Sadio Mane
彼(ボビー)は、私やモーよりも賞讃に値するよ。確かなことさ。
それは、フットボールの一部ではあるけれど、人々はゴールシーンを見ているものさ。
しかし、正直なところ、ボビーがいなければ、私やモーが、これほどのゴールを決めるところを見ることは出来ないよ。
彼は、あらゆる面で、私達がすることをより簡単にしてくれるんだ。
ブラジルは、フィルミーノを持っているだけでラッキーだね。
私は、いつもボビーに言っているんだよ。
「君は、代表チームを変えて、セネガルへおいでよ!」とね。
私にとって、それは夢だよ。彼のことが大好きなんだ。
彼こそが、私のお気に入りのチームメイトさ!
サディオが言うように、人はどうしてもゴールシーンであったりゴールゲッターに注目をしてしまいます。
ボビーという人は、9番を背負いながらも、まったくセルフィーなところがありませんでしたね。
ボビーがいたからこそのフロント・スリーだとも思いますし。
ボビーとサディオといえば、私は今でも憶えているシーンがあります。
ピッチ上で、サディオがシュートを放てる絶好のポジションにいた時のこと。
ボールを持ったモーは、サディオにパスを出しませんでした。
その後、サディオは試合途中でベンチに下がるのですが、すごく興奮してしまって、一瞬険悪な雰囲気になるか!と、ファンながらも心配したものでした。
試合が終わり、トンネルを抜けて帰って行く選手達。
モーとサディオの間で、ボビーが見せた表情であり、仕草。
これは、ボビーの人柄を顕著に表していたと思います。
アタッカーとは、エゴもなければ大成しないとは思うのですが、それだけではダメですね。
以来、モーはちょっと必要以上にパスをプレゼントしようとする姿が見られ、モーなりに気を遣っているのだなと思ったものでした。
フロント・スリーを形成する3人は、並外れた才能の持ち主ですが、上手く行っていたことの背景には、ボビーのキャラクターがあったように私は思います。
リバプールにとって、本当に大切な人物です。