昨年の夏、バーンリーからやって来たストライカー、ダニー・イングスですが、シーズン途中に不幸に見舞われてしまいました。
前十字靱帯損傷。
シーズン中の復帰は絶望と言われる中、懸命の努力を積み重ね、見事なカムバックを果たしたイングス。
私は、この事実だけでも、イングスに拍手を送りたいと思っています。
過日も書きましたが、ストライカーにとっては、公式戦であれプレシーズンマッチであれ、ゴールを決める!ということは、最良の妙薬だと思うのです。
イングスは、まさにそれをやってのけた。
トランメア・ローバーズ戦で決勝ゴールをあげたイングスは、次のような発言をしています。
(DI)
ゴールできて、本当によかったよ!
ウェスト・ブロム戦でカムバックはしていたけど、むしろ今日の方が戻ってきた!という実感は強かったね。
45分間を通じてやれたしシャープ感もあったよ。
もっと、ゴールを決められたかもしれないけど、今は膝の状態に注意することが重要だしね。
そういった意味で、45分間をしっかりやれたことはよかったよ。
この6ヶ月から7ヶ月ほどは、ぼくとジョー(ゴメス)にとって厳しい時期だったよ。
そういう思いがあったから、ボールがネットを揺らしたときのファンの反応を見たときには感無量だったんだ。
こういう感覚を長い間、味わっていなかったし、ストライカーにとっては、まさにこれ以上ないようなことなんだよ。
ゴールを決めた瞬間には、もう何もかもが吹っ切れるね!
フレンドリーマッチだって、カップ・ファイナルだって同じなんだよ。
この感覚が、恋しくて、恋しくて仕方なかった。
この気持ちを言葉で説明するのは難しいけど、チームへと戻って来られて、ゴールも決められたのだから、本当に嬉しいよ!
コンディションは、とってもいいし、いつだって行けるさ!
シーズン終了後も、必死にトレーニングを積んできたよ。
休みを返上することもあった。
ここへ辿り着くまでの約半年間は、そうだね、死ぬ気でがんばってきたよ。
今日の45分間でのプレイを良いをきっかけにして、これからプレイ時間を増やしていきたいね。
もちろん、より多くのゴールを決めるんだ!
楽しみで仕方ないよ。
イングスは、ゴールハンターであるだけではなく、しつこいディフェンスも出来ますからね。
リバプール、ユルゲン・クロップにとっては、貴重な戦力になることでしょう。
やはり、ストライカーにとって、何よりも最高な気分にさせるのはゴールネットを揺らすこと。
苦労を続けてきたイングスだけに、ふーっと心の中を見せてくれたのでしょう。
今シーズンこそは、イングスにとって最高のシーズンになりますことを。
それ即ち、リバプールの躍進とイコールだと、私は密かに思っています。