チャンピオンズリーグのラウンド16で、最も注目を集めた強豪同士の対戦といえば、PSG対リバプール戦。
試合展開、流れを見る限り、セカンドレグをホームで戦えるリバプールは、ドローに持ち込めればオッケーという思いで、私はこの試合を観戦していました。
そのリバプールが、ドローどころか勝利をつかんだ。
劇的な決勝ゴールを決めたのはハーヴェイ・エリオットで、それは87分のこと。
実にエリオットは、ピッチに入って1分も経たないうちに大きな仕事をしたことになります。
エリオットといえば、スロット監督からの評価なのか、めっきり出場機会が減ってしまいました。
しかし、限られた出番の中で決定的な仕事をする姿には、まさに感動を覚えたものです。
出番が限定されているといえば、エリオットほどではありませんが、ダルウィン・ヌニェスもその1人。
最近は批判を浴びることも多かったわけですが、このヌニェスがエリオットのゴールをアシストしましたね。
PSGとのファーストレグは、途中からピッチに入った選手が活躍した試合でもあったと思います。
この試合でリバプールは、4人の選手交代をしており、ピッチに入った順序でご紹介すれば、ダルウィン・ヌニェス、カーティス・ジョーンズ、遠藤航、ハーヴェイ・エリオット。
エリオットとヌニェスについては、既に触れましたが、遠藤航も気持ちのこもったプレイで素晴らしかったし、カーティス・ジョーンズも目立たないところで気合いの入ったチェックに行っていたと思います。
今日の遠藤とカーティスは、チームのために泥くさい仕事であろうと一心にこなすという姿勢を見せてくれました。
そこで生まれたエリオットの決勝弾は価値が高いし、起点がアリソンのロング・フィードというところも、今日の試合を感慨深いものにしています。
PSG戦のリバプールを見て、このチームは我慢すること、耐えることが出来るようになったのだ!と、私は思いました。
劣勢であっても負けることはせず、逆に勝利へ持って行く。
リバプールの強さは本物だ!と思えた今日でありました。
途中交代の選手が躍動する姿というものは、実にいいですね。