
Liverpool were soundly beaten at the Etihad
プレミアリーグ第11節でマンチェスター・シティに完敗したリバプール。
エティハドでの試合でしたが、ファンにとってはかなりしんどいものになりました。
この試合で敗れたことにより、リバプールは2012年以来13年ぶりにアウェイ4連敗を喫するという有難くない記録を残してしまいました。
シーズンで既に5敗を喫したリバプール 内4敗はアウェイゲーム
リバプール不振の要因?
それを分析するのは簡単ではないと思います。
ただ、結果としてリバプールは、既にプレミアリーグで5敗目を喫しました。
昨シーズンの総負け数を上回ってしまったわけですが、昨シーズンの場合には優勝を決めた後に負けた試合もあり、それを考えるとある意味重症ですね。
第11節で5敗のリバプールですが、そのうち4敗はアウェイゲームということも痛いものがあります。
アウェイでの戦い方を改善することは必須でしょうが、果たしてそれだけでいいのか?という疑問もあります。
しかも、アウェイで勝ち点0が、4試合連続だったことも厳しい見方をされる一因かと思います。
2012年当時の状況を見る
2012年にリバプールがアウェイゲームで4連敗を喫した頃のことを思い出してみると、当時のリバプールはスカッドが薄く、負傷者が続いたこともあり、実に苦しいシーズンを過ごしていました。
アウェイではディフェンスが守り切れず失点も多かったのですが、スカッドの厚みという点でいえば、今シーズンのリバプールが不振の理由にあげることはできません。
ただ、2012年にアウェイで連敗を喫したシーズンでは、リバプールがデータ上の記録を残しています。
シュートに行き、クロスバー、ポストに当てた数がリーグでトップだったということです。
これは、フィニッシュまで行けていたことを表しています。

負けた後のすがすがしさを感じたい
前述したように、2012年当時のリバプールは、非常に選手構成に苦しんでおり、それでも相手ゴールには向かって行っていた。
負けたとしても、何かしらのすがすがしさがほしいですね。
当時、リバプールは俗にいうところの暗黒期にあり、選手も耐えたし、多くのファンも耐えた。
いつか、必ず復権する!と。
その意気込みが、ファンから薄れていったときが怖いですが、そこはKOPのことだから!と、私は信じていますが。
今シーズンのリバプールには、何かしら根本的に不足しているものがあるように思うのです。
それは、すがすがしさがない中での閉塞感。
今こそほしいのはパッションですね。
今シーズンのリバプールがアウェイゲームで勝ったのは9月中旬まで遡る
アウェイで結果が出ないリバプール。
今シーズンにおいて、直近のアウェイゲームで勝利したのは、9月中旬のバーンリー戦まで時間を戻さなければなりません。
その後、アウェイのプレミアリーグで勝てていないリバプールは、クリスタルパレス、チェルシー、ブレントフォード、マンチェスター・シティ戦で黒星。
こうなった以上、トンネルには入らないよう、何かを変える必要があるように思います。

状況が好転したという見方は痛ましいほど見当違いだったとの厳しい批評も
私は、これまでもそうであったように、リバプールを応援することは変わりません。
勝てないことは辛いですが、こうなったらむしろ、今のうちに良くないところを出し切ってしまった方がいいのでは?と思ってしまうこともあるのです。
ゆえに、同じ敗戦であっても、何かを見出せる試合をしてほしい。
ところで、リバプールの番記者とも言われるジェームズ・ピアースがThe Athleticで厳しい意見を述べていました。
アストン・ヴィラ戦、レアル・マドリード戦に勝利したことで、リバプールの状況は好転したという見方は、痛ましいほどに見当違いだったと...
リバプールへの叱咤激励だと捉えよう
エティハドでの敗戦は、ジェームズ・ピアースを少なからず失望させたようですが、これはリバプールへの叱咤激励と捉えよう!
などと、私は考えておりますよ。
良くない時とはあるもので、そこから立ち直るメンタリティーが大切ですから。
ご参考までにジェームズ・ピアースが言っている言葉をご紹介していると、結構厳しいものでした。
「リバプールの基準は大きく低下しており、情けないアウェーでの戦績は、彼らを悩ませる数多くの問題のひとつとなっている」
「アストン・ヴィラとレアル・マドリードに連勝してリバプールが生み出していた前向きなムードは、マンチェスターの豪雨の中で跡形もなく消え去ったのだ」
「アルネ・スロットのチームがついに状況を好転させた」という強気の評価は、痛ましいほど見当違いだったことが判明した。
エティハドでは、ただ敗れただけでなく、あらゆる面で相手に考え負けをし、質でも完敗したのである」
邪道かもしれないが時計の針を戻す英断も必要か

常に進化が求められるフットボールの世界。
前を向いていくことが重要です。
しかし、どうしても結果が出ず、袋小路に入ったならば、思い切って良かった時期に時計の針を戻すことも必要なことはあると思います。
メンバー構成も大きく変わっているし、急いで難しいことを選手にやらせるのではなく、少しシンプルなやり方に変えてみるという。
新しい仲間と共に、それがはまってきたら、次のステップを踏めばいいのではないか?と、私は愚考しています。
アウェイゲームの戦い方を一考する必要はもちろんありますが、それだけではないだろうと。
もっと根本的なことを思い出してみましょう。
パッションにあふれたリバプールの姿を。
選手達は、気持ちを奮い起こそうとしているはず。
課題を直視して、ひとつずつ改善していってほしいですね。
決して選手達のモチベーションを下げさせてはいけないと思います。
選手も人間ですから、努力し、常に準備をしていることにも目を向けて、これからの上昇気流を呼び込んでほしいですね。
