マンチェスター・ユナイテッド戦においては、右サイドバックを担当しているナサニエル・クラインの状態が思わしくなく、以前お伝えしたとおり、ユルゲン・クロップ監督としては、ジェイムズ・ミルナーを右サイドへまわそうかとも思慮したそうです。
しかし、下した決断はトレント・アレクサンダー・アーノルドの起用!
アーノルド自身は、マンチェスター・ユナイテッド戦が開催される日の午後に、言い渡されたようです。
Liverpoolfc.comのサイトを徘徊していましたら、そのアーノルドにまつわる話が紹介されておりました。
地元、リバプール出身、いわゆるスカウサーであるアーノルドにとって、オールドトラフォードでマンチェスター・ユナイテッドと戦うこと、そのスタメンに名を連ねることが、どれだけ大きなことだったか。
スタートからの出場を告げられたとき、アーノルドはお母さんに電話をしたそうです。
「ぼくは母へ連絡をして、試合に出ることを話したんだ。母は泣きはじめたよ」
リバプールに住む人々にとって、自分の息子がマンチェスター・ユナイテッド戦でのスタメンとして出場するとは。
「母はぼくに言ったよ。行きなさい!自分に出来るベストを尽くしてきなさい!何が起こっても心配することはないのよとね」
18歳の若者にとって、プレッシャーがなかったと言ったら嘘になると思います。
どれだけの緊張があったことか。
ものすごい緊張感にあるとき、人は普段なら当たり前に出来ることが出来なくなることさえあります。
しかし、アーノルドは90分間戦い続けた。
間違いなく、次回チャンスが巡って来たときには、より逞しくなって、自信をもって試合に入れることでしょう。
リバプールにとって、今は非常に重要なときです。
と、同時に、未来も重要。
アーノルドが得た経験は、今後のリバプールにとっても大きな財産となることでしょう。