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ディートマー・ハマンがネビル兄弟の言動に苦言 「ガリー・ネビルは弟の助けなど要らないはず」


評論家、あるいは解説者というのは、自ら行為をしない人ですし、あれこれと指摘することが仕事の一部ですから、時に批判をすることもあるでしょう。
ただ、それも度を超え、プレイヤーの人格まで傷つけたり、必要以上の表現で比喩等を用いることは、気をつけるべきときもあると思います。
もし、プレイヤーが怠けていたり、一生懸命にやっていない場合においては別かもしれませんが、批判をするときには、「どうしたらもっと良くなるか、こうしたらもっとよくなる」という気持ちが根底になければ、本物の批評には当たらないと、私は思います。

さて、ロリス・カリウスへの批判を止めないネビル兄弟。
ああいった発言力のある人物であれば、一度言えば、その影響は大きいと思います。

もちろん、カリウスもより改善するように努力もするでしょう。
場合によっては、シモン・ミニョレと交代する試合があるかもしれない。
しかし、今回、ネビル兄弟が取っている言動は、カリウスにとって今後のプラスになる要素は、どうも見当たりません。

そのへんのことについて、ディートマー・ハマンがネビル兄弟に釘を刺すコメントをしています。
エコーなどが報じています。
ここでは、その一部を私なりにピックアップしてみたいと思います。

(Dietmar Hamann)
もし、ガリー、フィルのネビルが、ロリス・カリウスはもっとがんばる必要があるというならば、それは良いことだよ。

しかし、フィル・ネビルの「黙っていろ!家へ帰れ!」というような、あの発言は、一線を超えてしまっているよ。

ガリーのほうは、自分のことは、自分で出来るはずだ。
弟の助けなんて、要らないだろう。

ガリー・ネビルは、2011年にダビド・デ・ヘアが初めてイングランドへ来たとき、随分と批判をしていたね。
私は、彼が偏っているからといって、それを訴えようとは思わないがね。

問題は、この過酷な批判を克服するだけの精神力をロリス・カリウスが持てるかどうかだ。
時に、ど派手な批判に対してね。

それは、そう簡単なことではないよ。
特に、リバプールというクラブにあってはね。

一度ファンに後ろを向かれてしまったら、それを元に戻すことは、本当に難しいことなんだ。

プロフェッショナルのプレイヤーが批判を受けるのは、昔からよくあることですが、近年はネット時代であり、古き良き時代とは、情報拡散力がまったく異なるし、ヒートアップしがちですね。
直接苦言を呈されるよりも、ネット上において、テキストで批判をされた方が、メンタル的に厳しいというケースもあることでしょう。
瞬時に拡散しますからね。

ディートマー・ハマンとしては、ロリス・カリウスが、リバプールの後輩であると同時に、同じドイツ人であるということもあり、現状を憂慮した部分もあるかと思います。

カリウスは、もう十分に社会的制裁を受けていると思います。
これ以上の口撃は、彼を潰そうというならよいですが、育てようと思うならば、違う表現、手段を用いるべきでありましょう。

もしかしたら、今、コメンテーターとしてのガリー・ネビルの価値が問われているのかもしれません。

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