国内カップ戦

ノッティンガム・フォレストからリバプールへ 友情のメッセージ


日本時間深夜には、FAカップ準々決勝のノッティンガム・フォレスト対リバプール戦がキックオフとなります。
これまで何度となく書いてきましたが、この対戦カードは、1970年代~80年代を知る者にとっては特別なもの。
イングランドのフットボール界を牽引し、激しくタイトルを競い合った2チームによる対戦です。

リバプールとノッティンガム・フォレストとの対戦といえば、もうひとつ忘れられない出来事がありました。
それは、ヒルズボロの悲劇。
ヒルズボロの悲劇が起こったのは、リバプール対ノッティンガム・フォレスト戦が行われるはずだった会場においてだったのです。

シェフィールドのヒルズロボスタジアムで開催されるはずだったFAカップ、リバプール対ノッティンガム・フォレストの試合で発生したあまりにも悲しい事故。
ゴール裏のスタンドに収容能力を超える観客が入場し、スタジアムが崩壊するという惨劇となりました。
誘導、警備体制の不備も後年指摘されるに至ります。

今日、リバプールをシティ・グラウンドへ迎えるにあたり、ノッティンガム・フォレストは、友情のメッセージを用意しています。
ヒルズボロの悲劇に遭遇し、亡くなった方々の分については、スタジアムを空席とし、彼等に捧げると。

決して忘れない。
1989年のFAカップ準決勝で命を落とした方々のために空席をつくる。
シティ・グラウンドにリバプールを迎えることを楽しみにしている。

イングランドのフットボール史において、リバプールとノッティンガム・フォレストの時代が確かにありました。
その1980年代の終焉にあたり、ヒルズボロの悲劇は起こった。
そして今日、両チームが、同じくFAカップで試合をする。
スタジアムは素晴らしい雰囲気になることでしょう。
私もノッティンガム・フォレストに敬意を表したいと思います。

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