
2025-26シーズンのリバプールは、アンフィールドでのブレントフォード戦が最終戦となりました。
試合後、KOPに別れを告げるアンディ・ロバートソンとモハメド・サラー。
その姿をセンターサークル付近の芝に一人座り込んで、遠くに見ていたファン・ダイクの姿が、私にはとても印象的でした。
この時ファン・ダイクの胸中には、昨年夏から起きたいろいろな出来事、別れなどが去来していたようです。
ファン・ダイクは言いました。
「自分のキャリアで最も過酷なシーズンだった」
オランダのメディアに胸中を明かしたファン・ダイク
あの時、ファン・ダイクの中で、どんな思いが去来していたのでしょうか。
その時のことをファン・ダイクは、オランダの『Voetbal International』に語りました。
「自分のキャリアで最も過酷なシーズンだったことは間違いない。特に精神的な面でね。気持ちの浮き沈みがずっと続いていたんだ」
目指していたレベルを一度も維持できなかった
6年前のことになりますが、ファン・ダイクはエバートンのピックフォードにラフプレーを仕掛けられ重い怪我を負いました。
長期離脱となり、非常に辛い日々でしたが、ファン・ダイクにとっての2025-26シーズンは、それ以上に苦しかったようです。
僕たちは、目指しているような安定した感覚やレベルを、ほとんど一度も維持することができなかった。
クラブとしても、チームとしても、選手としても、そして一人の人間としてもね。
素晴らしい試合を見せたかと思えば、突然また調子を落としてしまう。
そうなってしまうと、もう前へ進み続けることはできないんだ。6年前に大きな膝の怪我を負った時ももちろん苦しかったよ。
でも、その時は自分自身のことに集中できたし、自分である程度コントロールすることもできたんだ。
ジョタの悲報とロボ、モーとの別れ
あまりに悲しい出来事がリバプールを襲いました。
ディオゴ・ジョタとその弟アンドレの死。
喪失感を抱きながら戦ったシーズンは、アンディ・ロバートソンとモハメド・サラーが去ってゆく試合で終わりを告げます。
今年は、リバプールに本当に多くのことが起こった。
ディオゴに関する悲しい知らせを受けたあの電話から始まり、モハメド・サラーとアンディ・ロバートソンに別れを告げた最後の試合に至るまでね。
去来する思い
ピッチに1人、座りこむファン・ダイク。
歓声を受けるロボとモーの後ろ姿を見つめながら、ファン・ダイクは何を思っていたのか。
僕は芝生の上に座り、8年間ともにプレーしてきたあの2人を見つめていたんだ。
これからも、起こったすべてのことを受け止めなければならない瞬間があるだろう。
それはとても辛いものになると思う。
今から、それは分かっているんだ。
ファン・ダイクの肩にのしかかる重責
僕は非常に大きな責任感を抱えていた。
それは構わないんだ。
僕はそうした役割を引き受ける人間だからね。ただ、時には少し背負い込みすぎてしまったかもしれないね。
それに対処するのは簡単なことではないんだ。それでも、僕にとってはごく普通のことなんだよ。
僕は他の人たちの負担を自分が引き受けることが多いからね。
そして、そうした経験から学ぶこともできるんだ。
リバプールのキャプテンである誇り
多くの苦悩を抱えながらピッチに立ち、奮闘を続けたファン・ダイク。
それを支えていたのは、リバプールのキャプテンあることの誇りだったようです。
いいかい、僕は世界で最も素晴らしいクラブのひとつのキャプテンなんだ。
そのことを僕はとても重く受け止めているよ。
なぜなら、僕はリバプールを愛しているからだ。
だからこそ、その痛みはより大きなものになるんだよ。
ファン・ダイクへの思い
ここまで、ファン・ダイクが語った胸中を綴ってきました。
重圧の中でプレミアリーグ全試合でフルタイム出場を果たしたことも含めて、どれだけ負担がかかっていたことか。
私は祈るような気持ちです。
ファン・ダイクの現役生活が一日でも長く続きますようにと。
ファン・ダイクの言葉から、私は多くのことを考えさせられました。
その上で思うのです。
私は、4番を纏うリバプールのキャプテンを誇りに思っているのだと。
受け継がれてきたアームバンド。
その意味を知る者だけに巻く資格がある。
そんな風に思えるのです。
新シーズンが、歓び多いものとなりますように。
