
あの日から、もうすぐ一年が巡って来ます。
昨年の夏、リバプールにとって、世界のフットボール界にとって大きな損失となったのは、ディオゴ・ジョタの死でありました。
ディオゴ・ジョタは天に召されましたが、その思いをリバプールの選手達は受け継いだ。
その1人がアンディ・ロバートソンなのです。
ジョタの奥さんからロボへの手紙
ジョタの奥さんルテからアンディ・ロバートソンに届いた心のこもった手紙。
スコットランド代表としてワールドカップへ向かうロボですが、その手紙には決して1人ではないという気持ちが綴られていました。
このことをThe Guardianが伝えています。
ワールドカップ出場という2人共通の夢
スコットランドが約30年ぶりとなるワールドカップ出場を決めた際、ロバートソンはジョタのことが強く頭に浮かんだと明かしました。
2人はワールドカップ出場という共通の夢について、これまで何度も語り合っていたといいます。
そして今回、FIFAのソーシャルメディア向け特集の一環として、ロバートソンはジョタの妻ルテ・カルドーゾさんから寄せられた手紙を読み上げたものです。
ディオゴを一緒に連れて行ってくれてありがとう
アンディへ―
アンディ、私は今、深い恋しさと感謝、そして何よりも誇りに満ちた心で、この手紙を書いています。
ディオゴはあなたのことをよく話していました。
あなたたちが築いた友情、一緒に戦った数々の試合、乗り越えてきた困難、笑い合った時間、フットボールについての会話、そして夢について語り合ったことを。ワールドカップは、その夢のひとつでした。
あなたたち2人が、ピッチに立つときと同じ情熱を持って共に育んできた夢です。スコットランドが長い年月の待機を経てワールドカップ出場を決めたあの日、あなたが語った言葉や、そのとき抱いた思いを知ったとき、私はディオゴが本当の意味でピッチを去ったわけではないのだと感じました。
その瞬間を勝ち取り、ワールドカップへの切符を手にしたあなたは、決して一人でそこへ向かうのではありません。
あなたは彼の夢も一緒に連れて行くのです。
そして、あなたがピッチへ足を踏み入れるとき、歩いているのはあなただけではないでしょう。ディオゴはあなたの思いの中に、あなたの歩みの中に、そしてあなたの心の中に共にいます。
だから今日、私はあなたに感謝を伝えたいのです。
彼を忘れないでいてくれてありがとう。
彼を一緒に連れて行ってくれてありがとう。
喪失の痛みを力へと変え、それをこんなにも美しいものへと昇華してくれてありがとう。私たちも家では、毎日そのように生きています。
彼はきっと、そして今もなお、あなたを心から誇りに思っているはずです。
その夢を大切にしてください、アンディ。
自分自身のために、そして彼のためにも、その夢を生きてください。愛と感謝、そして心からの応援を込めて。
ルテ・カルドーゾ
ルテの手紙に目を潤ませたロボ
ロボは、ジョタとルテ・カルドーゾの結婚式にも出席しており、自分に向けられたこの言葉に目を潤ませながら応じたそうです。
ルテが、今まさにあのような状況の中にいるにもかかわらず、わざわざ時間を割いて私に手紙を書いてくれたことは、本当に素晴らしいことです。
そして、それこそが彼女の人柄を表していると思います。
幸運にも私は彼女を知ることができたし、2人が過ごした素晴らしい時間も見てきました。もちろん、ジョッツ(ジョタ)が私たちのもとを去ったとき、私たち全員がどれほど打ちのめされたかを知っています。
しかし何よりも、彼女がどれほど深く傷ついていたかを見てきました。ただ、ありがとうと伝えたいです。
この手紙は、私の心に長く残り続けるでしょう。
そして私たちは、これからも彼を共に連れていかなければなりません。
彼の名前が決して忘れられることのないように。
彼の思い出が、ルテの言葉どおり、いつまでも大切にされるように。そして私たちが共有していた、ワールドカップの舞台に立つという夢もまた、これからも大切に抱き続けていきたいと思います。
ジョタの夢を背負って戦うロボ
これから幕を開けるワールドカップ。
アンディ・ロバートソンは、ディオゴ・ジョタの夢を背負って戦うことでしょう。
心の奥底で繋がっている深い友情。
リバプールのメンバー表には、いまもなおディオゴ・ジョタの名前が残っています。
それは、チームメイト達の思いを表現しているものだったのかもしれません。
ロボがスコットランド代表として奮闘する姿をきっとジョタは天国から見ている。
そう思えてくるハートフルなやり取りでした。
