
先ほど、プレミアリーグ第36節、リバプール対チェルシー戦が終了しました。
試合は、1-1のドローに終わっています。
このドローをどう見るかはそれぞれだと思いますが、リバプールにとっては決してポジティブなものではないと思います。
良い時間帯に先制点を決めたものの、リバプールはテンポを向上させるには至らず、結果的にドロー。
今日の試合に限らず、今シーズンを象徴するようなパフォーマンスだったと思います。
得点経過
■6分:ライアン・フラーフェンベルフ
▲35分:失点(エンソ・フェルナンデス)
良いスタートを切ったものの、その後は今シーズンを覆う霧を振り払うことはできなかった。
選手の良さを引き出すプランがほしい
ざっくりと言うと、監督によってふたつのタイプがあると思います。
在籍する選手の良さを見極め、その中でベストなやり方(戦術)を組みタイプ。
選手の特性は見るが、自分が理想とするフットボールを追及するタイプ。
今シーズンのリバプールは、後者のように思います。
足元から足元への限界
アグレッシブで速く、縦への突破力がストロングポイントだったのは、数年前のリバプール。
今は、それが悪いとは言いませんが、どうしても足元へ足元へというプレーが増えますね。
また、新戦力として連れて来る選手は、タイプ的にテクニックに秀で、足元にボールが来ることを好むと言っていいでしょう。
言っても詮無き事
スロット体制になった昨シーズンを振り返ってみましょう。
あの時、チームにいた中には、こんなタレントがいました。
ルイス・ディアス、ダルウィン・ヌニェス、そしてディオゴ・ジョタ。
彼等は、高い位置でも、自陣の低い位置でもアグレッシブに走ることを厭わなかった。
さらに、スペースに出たボールを全速力で追いかけるハングリーさがあった。
リバプールはファンタジスタタイプが増えて、それは面白いことかもしれません。
しかし、豪華なラインアップと引き換えに失ったものも大きいと感じるのです。
戦っていたマクアリスター
今日のチェルシー戦を見ていて胸を打つシーンがあったとすれば、それは体を張って戦うアレクシス・マクアリスターの姿でした。
彼は、寡黙にハードワークを続けていましたね。
今日のような試合展開で、あれだけのファイティングスピリットを維持するのは、簡単ではなかったと思います。
テンポアップできないジレンマ
今日の試合では6分の段階で、ライアン・フラーフェンベルフの素晴らしいゴールが決まりました。
本来なら、ムードが上がり、良いテンポに引き上げていけるチームだと思うのですが、今シーズンはそれができない。
ディフェンスラインの整備に重きを置いていないのか、いつもながらセンターバックが個で応戦するしか手がない状態に追い込まれます。
ブーイングが起こった選手交代
アンフィールドという場所は、全力を尽くした選手がピッチから下がるとき、大きな拍手が送られます。
チェルシー戦での交代カード、その1枚目は66分に切られ、リオ・エングモアを下げて、アレクサンデル・イサクがイン。
このとき、スタンドから響いたブーイング。
おそらく、なぜ今、リオを下げるのだ!という抗議だったのでしょう。
アンフィールドにしては珍しい光景であり、采配に対しての不満をおさえられなったということか。
結果は重要だが
フットボールは、ルールのもとに勝敗を競うスポーツですから、結果が重要であることは疑いの余地さえありません。
しかし、もっと奥深いところに、サポーターの胸を躍らせる何かがあり、かつてリバプールにはそれが濃く存在していたのではないか。
そういった時代を知っている選手達がいるからこそ、ジレンマに陥る危険性を秘めている。
今シーズンのリバプールは、怪我人が多いということだけで語ることはできない。
何か根本的な検証をする時がついに来たように思います。
