
時に私は思うことがあります。
ファン・ダイクがいてくれることを当たり前に思ってはいけないということです。
脅威の稼働率を誇り、チーム最年長であるファン・ダイクは、2025-26シーズンでも唯一プレミアリーグ全試合フルタイム出場を果たしています。
ファン・ダイクの強靭なフィジカルとメンタルはどこから来ているのか?
今回、リバプールの公式電子マガジン『WALK ON』最新号において、その一端を明かしています。
ファン・ダイクは、一にも二にも ‘discipline'だと。
徹底した規律と自己管理
‘discipline'(ディシプリン)とは、よく訳される言葉とすれば「規律」ですね。
私なんぞは、ディシプリンといえば、キング・クリムゾンというバンドのアルバムを思い出してしまうのですが、それは超脱線です。
今回、ファン・ダイクは、規律の重要性を説き、節制による自己管理についても語ってくれました。
リバプールでの傑出した稼働率
今年の誕生日が来ると、ファン・ダイクは35歳になります。
よく全盛期と比較する論調を聞きますが、プレイヤーというものは、誰しもキャリアを重ね、やがて現役としての晩年を迎えるもの。
年齢を重ねてもトップフォームを維持することは、並大抵の努力ではないと思います。
リーグ戦フル出場という偉業は、ファン・ダイクにとってリバプールで8度目に達成されたものであり、そのうち直近3シーズンはキャプテンとしてチームを率いています。
目の前に迫ったワールドカップでは、オランダ代表のキャプテンとしてチームを率い、その後はアンフィールドに戻って新たな挑戦に挑むファン・ダイク。
すでに通算374試合出場とリーグ優勝2回を誇る自身の輝かしい功績を、さらに積み重ねていくことを目指しているのがファン・ダイクという男なのです。
高い稼働率を支える基盤
フィジカルの強さと高い稼働率をどのように維持しているのか尋ねられたファン・ダイクは、次のように語っています。
規律だよ。規律、規律、そして規律だ。
僕にとってはごく当たり前のことなんだ。
なぜなら、常にチームのためにそこにいる責任を感じているし、毎回しっかりとしたパフォーマンスを発揮する責任も感じているからね。昨シーズン(2024-25)は達成できなかったんだ。
シーズン最終盤のブライトン戦ではベンチスタートだったからね。だから今回のことは、それほど驚きではないんだ。
でももちろん、試合に出場して、チームの責任を背負える状態でいるために、人知れず多くの努力をしているよ。しっかり回復し、しっかり食べ、生活全体を正しく整え、さらにフィジカルセラピーも取り入れているんだ。
その詳細までは話せないけれど、ヨガも含めてね。
そうしたすべてが、安定したレベルでプレーし続けるための一部なんだよ。ここでのシーズンのうち一度だけ、不運にも長期離脱を余儀なくされたシーズンがあった。
でも、それ以外のシーズンでは常に40試合以上に出場していると思うよ。興味深いことに、今シーズン以前で最も多く試合に出場したのは、膝の大ケガから復帰した翌シーズンだったらしいんだ。
それを聞いた時は、自分でもびっくりしたし、面白いと思ったよ。でもね、結局のところ試合に出ることが何よりも素晴らしいことなんだ。
そのためなら何だってするし、これからも最高レベルでそれを続けていきたいと思っているよ。
責任感こそが今の自分をつくり上げた
キャプテンとして重責を背負いつつ、プレイヤーとしてもリバプールの中心にあるファン・ダイク。
自分の姿を見て、後進達が続いてくれればいいと考えているようです。
いわゆる模範でありたいということ。
今のチームでは、当然ながら僕が最年長の選手になっている。
でも、それで何かが変わるわけではないんだ。僕がやりたいのは、周囲に良い影響を与えることだよ。
これだけ多くの試合に出場し、安定したパフォーマンスを続けるために自分が何をしているのかを、他の選手たちに見てもらいたい。そして、その姿を見て彼ら自身も次のステップへ進んでほしいと思っているんだ。
僕がここに加入したのは8年半前のことだった。
その半年後には第3キャプテンに指名された。その責任感こそが、今の僕という選手を作り上げてくれたと思う。
チームを率い、そして大きな成功を収めたグループの一員として戦うことができた。それは本当に光栄なことだったよ。
ファン・ダイクがユニフォームを脱ぐその瞬間まで
ファン・ダイクがリバプールの一員として成し遂げて来たことを考えれば、現役にしてレジェンドだと私は思っています。
私が実際にリバプールを見て来たのは1970年以降でしかないのですが、その上で言えば、ファン・ダイクはクラブ史上最高のセンターバックだろうと確信をしています。
一日でも長く、ファン・ダイクがリバプールのユニフォームを着て現役生活を続けられますように。
やがて、ファン・ダイクもユニフォームを脱ぐ時が来る。
それはリバプールであってほしいし、最後のその瞬間まで、私は見つめ続けたいと思っています。
リバプールが誇るビッグマンには、その功績にふさわしい舞台が用意されるべきなのです。
