
同一シーズンに同一の相手から4敗を喫した例は、リバプールの長い歴史に存在しません。
しかし今シーズン、クリスタル・パレスはすでに3度レッズを下しており、その現実が重くのしかかります。
かつては得意としていた相手との関係性は、今や確実に変わりつつあります。
堅守を誇るパレスを前に、リバプールは歴史を守る戦いに臨みます。
■変わってしまった“相性”
かつてリバプールにとってクリスタル・パレスは、比較的相性の良い相手でした。
プレミアリーグにおける通算対戦成績でも、その優位性は数字として明確に表れています。
しかし近年、その構図は大きく揺らいでいます。
今シーズンに限れば、パレスはすでに3度リバプールを撃破。
コミュニティ・シールド、リーグ戦、カラバオカップと異なる舞台で結果を残しており、偶然では片付けられない流れが生まれています。
そして今回の一戦は、「同一シーズンに同一相手から4敗」という、これまで一度も許していない領域に足を踏み入れてしまう可能性をはらんでいます。
それは避けたいし、リバプールというクラブには許されないことだと思います。
■堅守パレスという現実
今シーズンのパレスを語るうえで外せないのが、その守備力です。
2025-26シーズンのプレミアリーグにおいて、クリーンシート数は12。
これは、チーム完成度の高さを示しているように見えるし、2025-26シーズンのプレミアリーグにおいて、クリーンシート数でパレス(12試合)を上回るのは、アーセナル(15試合)とマンチェスター・シティ(13試合)のみです。
さらに、試合開始直後の失点が極めて少ない点も特徴的です。
序盤から安定した守備ブロックを築き、試合の流れを簡単には渡さない。こうした堅実さが、リバプールにとって難しい相手となっている理由の一つでしょう。

■サラーが持つ“相性”
それでも、リバプールにはこのカードにおいて明確な強みがあります。
モハメド・サラーの存在です。
サラーはクリスタル・パレス戦での直近14試合で14ゴールに関与(9得点・5アシスト)と、極めて高い相性を誇っています。
まさにこの対戦における“キープレーヤー”だと言えるでしょう。
また、現在プレミアリーグで3試合連続得点中と好調を維持しており、この試合でもゴールを奪えば、パレス相手に通算10得点に到達します。これは彼にとって、プレミアリーグで9チーム目となる“2桁得点達成の相手”となります。
歴史とデータの両面において、サラーがこの試合の行方を左右する存在であることは間違いありません。
■アンフィールドで問われるもの
アンフィールドは依然としてリバプールにとって特別な場所です。
4月のリーグ戦においては安定した戦績を誇り、簡単に崩れる舞台ではありません。
ただし、パレスはそのアンフィールドでも直近の対戦で結果を残しており、「要塞」が揺らぎ始めているのも事実です。
歴史を守るのか、それとも新たな現実を受け入れるのか。
そして、その中心に立つのはサラーなのか。
この一戦は、単なる勝ち点3以上の意味を持つものになるはずです。
リバプール対クリスタルパレス戦の試合日程、放送・配信予定(プレミアリーグ第34節)
リーグ戦で同じ相手に2度勝つ、あるいは敗れることは「シーズンダブル」と言われます。
それが4度とも負けたでは、リバプールというクラブに許されることではないと思います。
しかもリバプールは、プレミアリーグのチャンピオンとして今シーズンを戦っているのですから。
意地を見せてほしいですね!
